富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

九月廿八日(木)晴。朝五時頃に目覚め昨日の新聞の残りなどぼんやりと読むうちに空も明るくなる頃に「ドサッ」と新聞が届く音でインクの臭いする朝刊届き読み始め大量の新聞を持って家を出るが当然読み終わらぬうちに晩となり今晩は晩飯の機会すら逸し星巴珈琲でチョコレート菓子1つコーヒーで流し込み二更に帰宅で午後十時以降に何か食すと翌日の胃凭れ甚だしく「せめてビタミンCだけでも補給」を口実に檸檬一つ絞り檸檬汁だけでは胃に刺激多かろうと割るのがウオツカでは更に空腹の胃に悪いの承知でウオツカと檸檬汁が1:1のウオツカレモンを一杯やって空腹ではさすがに酔って睡魔に襲われ臥床で意識なし。
朝日新聞安倍内閣支持率63%で、支持の理由は「政策」って具体的に何が政策なのかわからぬが(もしかすると「美しい国、日本」を政策と勘違いの輩もいるのでは?)その「政策」が28%、「なんとなく」27%、「首相が安倍さんだから」24%。朝日はこの支持の理由を「割れている」と言うが、割れているどころか「何も考えていない」人が支持しているわけで支持理由は結局「安倍さんに好感を持っている」ということで「割れていない」。教育基本法については今国会での成立期待は22%、議論続けるべき66%で改正不要はわずか6%。我が同志は百人中五人しかおらぬ孤独感に嘖まれる。朝日に「社会思想史の若手」であった京大の佐伯啓思教授が白髪も増えていたが(もうすぐ還暦)「保守とはなにか」を語る。保守主義を明確に唱えた点では安倍三世は面白いし評価すべき、としつつ保守主義でも欧米でかなり異なるところを佐伯先生強調。今ひとつ言わんとするところがわからぬが米国の保守主義を「欧州の保守と違って、理性や技術の力を信じる」「絶えざる革新、創造的破壊、進歩主義をよしとする」とするが、そうかしら。米国にこそ進化論すら否定するカルト的な原理主義があると思うと「進歩と革新」なんて言っていられない気がするのだけど。

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