七月十九日(水)昼にAnson陳方安生女史FCCにて昼食講演。事前に「今後の動きについてはFCCの」と述べたためマスコミの取材多し。24日には前総督Chris Patten氏の夕食講演も予定されているが主催者の話ではマダム陳は14分で満員御礼でパッテン氏は40分で、それほどマダム陳への関心高い、と一言述べる。陳太の話す内容は、と言えば、香港が法治社会であり民主主義社会の建設は基本法に則ったもので自らは個人の信念に基づき香港の民主主義社会の実現のために邁進する意志があるもので、それが中国政府や香港現体制に逆らうものではない、と強調。当然のように行政長官選挙への立候補の所信表明などなく、具体的には立法会選挙での直接選挙枠増(区議会選出枠の取消し)など提言し、自らは政策研究組織の主宰など表明。まぁ無難。マスコミの期待に対して、特段、ニュースにならず。香港が英国の植民地大都市から共産主義大国中国の特別行政区への移行ということで話題となったが、あらためて考えれば、香港が中国の一地方都市とすれば大阪市よか規模小さく行政長官が大阪市長なら陳太の職歴も政務長官というのは大阪市助役レベルか。早晩に湾仔で恐ろしい人ごみ。すわ何事かと思えば毎夏恒例の「書展」、湾仔コンベンションセンターでのブックフェアの開催。夏休みに入った時期に学生に本を読みましょう、また秋の新刊書の見本市で、出版社が割引価格で新刊書販売に連日数万の人出。帰宅してNHKのNW9見れば日本で豪雨。災害報道も大切だろうがニュースの冒頭から延々と「これほどの被害がありました」ばかり。湾岸危機の頃から変わらぬ「報道」姿勢。「なぜこれほどの被害が?」って、大雨の所為に決まっているのに「災害担当の橋爪デスクです」とか現われキャスターと三分ほど延々と語って「実は長雨が原因なんです」「そうですか」と馬鹿な会話。思わず、ザ・ぼんちの「そーなんですか、川崎さん」彷彿。続くニュースが陸自のイラク派遣で銃後の家族が日本でいかに派遣隊員を気遣ったか、自衛隊が残された隊員家族の心のケア云々、と。これもラジオ日本で現地のホテルに軟禁状態の日本人に「お父さんへ。昨日は娘、はるかの運動会でした。お父さんが出る競技にはおじいちゃんが代りに出てくれて……」の湾岸戦争の頃から何も変わらず。
▼香港の行政長官「自称政治家」Sir Donald君のシンガポール訪問。シ政府が手配の「黄亜細」(Ng Ah Sio)での肉骨茶賞味、泣く子も黙るシ政府のVIP来店での度重なる打診に黄亜細は営業時間外の営業はせぬと突っぱねた見事(十七日に記述あり)。劉健威兄は肉骨茶などもともと庶民が力仕事へ向うのに朝飯の食す料理で、早朝だけの営業は道理、それを夕食がわりにという発想が貧困、と指摘。だがシンガポールの新聞には黄亜細がこの件につき詫びた旨の報道あり。経営者が店には店の主義あれど今回の営業時間考慮拒否でシンガポールの印象悪くしたことは遺憾、と伝える。さすが。