富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

七月十四日(金)晩にぼんやりとNHKのNW9眺めておれば読売巨人軍八回に逆転し今日こそ勝つかと球場も心優しき熱烈なる巨人軍ファン大いに盛り上がるなか救援の豊田裏切りまさかの逆転サヨナラ負け。痛快。巨人軍これだけ弱くもニュースで大いに取り上げアナウンサーも「守護神豊田が登場」って23試合で11セーブの1勝4敗、防御率4.84の数字の意味が理解できているのかしら。恐ろしく忙しい、といっても机で黙々とご公務の一日で疲労困憊。睡魔に襲われる。
▼信報で王岸然という人がスタンフォード修士課程にいた葉劉淑儀が香港政治改革の修士論文ひっさげ突然の帰港に2012年どころか来年の行政長官選挙すら狙う意図あるのでは?と一文を寄す。大学院の修了式典が一ヶ月後で米国の学校に通う娘を残しての帰港は明らかにこの時期に帰られねばならぬ理由あり。確かに。この三週間ほどの政治の動きは確かに不思議。陳方安生が参加で話題となった七一デモでは葉劉も参加か?と突然の噂が横溝正史モノの薄ら寒さの如く香港を席捲、二日後にはお世辞にも修士論文というには内容の浅い一般論の香港政治簡介が新聞に掲載され、一週間後には政策シンクタンクをば立ち上げる着実なる勢い。明らかに背後に巨大な力の作用あり、と疑わざるを得ず。反面、この葉劉の突然の動きも然ること乍ら陳方安生の動きとてリベラル派とはいえ特区政府の政務長官まで務めた彼女が公然と民主派の一翼担い政府に批判的なる普通選挙要求デモに出てきたことも本人の良識と正義感とだけで済ませはしまい。唯一つ確かなことは、この個性派の両極に対峙する女性の間で殆ど思考停止に陥ってしまうのが自称政治家のSir Donaldということ。
http://zh.wikipedia.org/wiki/葉劉淑儀

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