富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2006-07-05

七月五日(水)北朝鮮によるミサイル発射。先日の横田めぐみさんの夫と思われる男性の発言内容といい、この北朝鮮の脅威といい、自民党総裁選を前に安倍さん支援の如し。昨晩は小泉三世、新聞各社幹部との会食で五年越える長期政権の秘訣を「やっぱり常識が勝つ」と自ら分析。言葉もなし。非常識が勝ったのだろうに。早朝の中継を見ておらぬが伊太利が独逸破りぬ。両者無得点のまま延長の最後数分で伊太利が得点し更に怒濤の如く追加点。W盃開催前に伊太利のセリエAでの八百長だのゴタゴタに、四年前に伯西のW盃優勝で得た配当金をば「四年後は伊太利」とつぎ込んだ自分に呆れたが、その伊太利が決勝進出とは。四年前の英国の某ブックメーカーでの伊太利の倍率は8倍(ちなみに六日早朝に仏蘭西が決勝進出決めた結果、伊太利の優勝は1.77倍、仏蘭西が2.05倍)。午後遅く銅鑼湾を歩く。湾仔の新華書城の前でTimes Squareがまだトラムの操車場であった頃のトラムの線路跡が路上に残っていることに初めて気づく。天后の電気道に「銅鑼湾街市」があることの不思議さにどれくらいの人が気づいているかしら。早晩にケーブルテレビでW盃独逸対伊太利戦再放送ありQuarry BayのEast Endで街歩きの疲れと喉の渇きを癒そう、エール飲みながら蹴球見物と中継録画眺めれば前半17分で、延長の見せ場まで休憩時間は編集で端折ろうがあと一時間半以上あり、後半終わるまでにエール4パイントも飲みすっかりいい気分で帰宅。ビール腹でもカレーライスは美味い、と食しながら延長での伊太利の劇的勝利天晴れ。独逸もあそこまで戦って敗れると日本の豪州戦での消化不良は無い。
▼新聞に小さな記事で「前見習騎師酒後打人賠二千」と記事あり。この見出しで余健雄と余が最も期待した前・見習騎手の名前浮かび記事を読めば悲しいかな余健雄君。天性の才あれど気性激しく幾度となく問題起こし見習騎手失格。調教騎手に転じ再起促す関係者も少なからず。だが尖東で明け方に警察の検問に引っかかれば自動車のトランクから凶器と疑われて仕方なき鉄棒など見つかり、油麻地界隈でその筋の方々との豪遊も少なからず、でジョッキークラブもさすがに「手に負えず」と放逐。記事によればこの一年は無職。で今回の酒を飲んでの喧嘩騒ぎで罰金刑。救われず。救われぬ、と言えば香港競馬も二日(日)で今季終焉。全季の売上高は六百億ドルと前季に比べ26億ドル少なく14年前の92年の水準まで下落。ジョッキークラブは不法賭博の横行を敵視しW盃蹴球は競馬から人の足遠のかせるか、と言われていたが、実際にW盃には関係なく慢性的な競馬の不人気。実際には不人気なのではなく今までが異常。競馬だけがオジサンたちの楽しみの時代、それがさまざまな娯楽に興趣が分散しているだけの話。ただジョッキークラブにしてみれば縮小は願わず。600億ドルといえば単純計算で子ども迄いれて香港市民1人あたり年間1万ドル競馬に賭けているわけで、それだけでも大したもの。ちなみに日本の中央競馬会は平成17年は約2兆9千億円、日本の総人口で割れば1人あたり2万円強。香港のほうが6倍くらい競馬に熱中。我自身、競馬はよっぽどの重賞レースか毎回の3Tに一獲千金狙いで賭けている程度。今季ハッピーバレー競馬場にはついに一度か二度、お食事で競馬参観した程度。かつて毎週ハッピーバレーに通っていた時代も懐かし。