富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2006-07-06

七月六日(木)昨日の北朝鮮がミサイル発射も「待ってました」と今朝の小泉内閣メールマガジンの話題作りに貢献。小泉三世の力強い北朝鮮への抗議の言葉、そして北朝鮮のような邪悪な国家が存在するからこそ、の世界の中の日米同盟へと話が進む。先日の小泉三世訪米での華府は白宮でのブッシュ主催の晩餐会で小泉三世宣う。
私は、ちょうど5年前の2001年6月30日に、初めて大統領にお会いしました。会談後、キャンプ・デービッドの森の中で大統領とキャッチボールをして以来、大統領とは心と心が通いあう友人として、日米友好関係を育み、様々な課題に同盟国として協力して取り組んでまいりました。大統領とのキャッチボールを続けることで、その後、外交や安全保障の上で日米が歩調を合わせ世界の平和のために貢献することができました。
……と、これなら、キャッチボールをキーワードとして、それなりのスピーチだが、これは余の創作。で小泉三世の本当のコメントは
私は、ちょうど5年前の2001年6月30日に、初めて大統領にお会いしました。会談後、キャンプ・デービッドの森の中で大統領とキャッチボールをして以来、大統領とは心と心が通いあう友人として、日米友好関係を育み、様々な課題に同盟国として協力して取り組んでまいりました。大統領とのキャッチボールのおかげで、2年前の9月のヤンキー・スタジアムにおける始球式に自信を持って臨むことができました。アメリカの新聞USAトゥディ紙は「ほぼ完璧なストライク」と報じています。
なのである(唖然)。それでも、このレベルならブッシュには「とてもわかりやすい」スピーチの内容であるし、もしかすると聡明な小泉さんはブッシュさんに合わせてスピーチの水準を下げたのかも知れない(まさか)。いずれにせよ大統領専用機内エアフォースワンのなかで歓談する二人のだらしない姿が今日の日米関係の全てなのであろう。晩に帰宅途中にピンクフロイド的な夕焼けに遭遇。心洗われる思い。
▼安倍長官に香港から刃入り脅迫状届き「靖国参拝するな!」(朝日)。香港の住所と中国人とみられる氏名が書かれていた、そうで、富柏村、とか(笑)。私ぢゃない。安倍さんは会見で「脅迫は一切、私の行動や考えに対して影響を与えるものではない」と言ったそうだが「脅迫は私の人気上昇に多少の影響を与えるものではある」なのは事実。なんか安倍さんに世の中有利なように見えるが、滋賀県知事選(実は嘉田候補の勝因も朝日新聞の分析には「新幹線の新駅反対」というシングルイシュー化に成功したこと、とあったそうで(築地のH君に教えられる)、それが「郵政民営化を争点にして衆院選に大勝した小泉首相の手法に学んだもの」なら、つまり選挙民の判断力がいかに単純化しているかの証左でもあるのだが)で従来の自民党の集票システムがぶっこわれたことはマチガイないのか、その滋賀県知事選でも郵政民営化反対で自民党離党の小西理という前議員の地盤で前職が大差をつけられたそうで、滋賀県知事選と同日にあった調布市長選、東大阪市長選でも自民党候補が負け、而も東大阪は現職が共産党の元市長の復活戦に敗れるという事態。春の選挙では自民党は千葉、岩国の補選と沖縄市長選で三連敗。岩国といえば安倍さんの地元。すでに「安倍は選挙の顔」という虚像は総理になる前からメッキがはげてきた感もあり、とH君。そう願いたいところ。

富柏村サイト http://www.fookpaktsuen.com/