富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

十月廿一日(木)早晩にFCCにて海南鶏飯食しペリエの新製品といふ炭酸ガス弱き炭酸水飲む。ペリエの発泡舌に辛くあまり飲まぬ余にはこれは味よし。
蘋果日報の連載にて陶傑氏「校服」といふ題で聖ポール中学校の校則が男子は髪が耳にかからぬ様にといふ事項に象徴される如く厳格すぎと生徒に不満で保護者も同調するに対して陶傑氏厳しく教育すること望んだ親がこの所謂エリート校に子供遣るのであり生徒とて三十年経って同窓会などで集まれば当時の厳しき校則に不満どころか厳しき校則も校風として当時慕び母校の威厳とその卒業生らの社会的成功に酔いしれると思えば校則など高尚なるものと理解せよ、と。御意。陶傑氏が例に挙げしエリート校・華仁中学(陶傑氏もここの出か)の規則など“Multi-coloured garments of any kind should not be worn. Moreover, the school generally disapproves of students wearing the latest or most stylish clothes The style applies to hairstyles”とこの拡張高き英国の寄宿舎学校の、それが香港にて植民地的に伝統となる、この文章。「いかなる種類の派手な衣服着用されるべきに非ず。また学校は学生が今日日の最も流行なる衣服をば着用せむこと概ね認めず。この規定は髪型にも及ぶ」とこの何ら許容も妥協もなき駄目なものは駄目こそ文化であり伝統の筈。而も華仁中学の校則は“The school desires Wah Yan students to be simply and modestly dressed. Exaggeration or ostentation of any kind is frowned on.”「正純に紳士たれ、いかなる誇張も見せびらかしも忌嫌はれる」と説く。これを校則緩和だのと躁いでも何も其処から生れず。

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