富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

五月十六日(日)快晴。毎年恒例となるか昨年の六月末に引き続き余の属すランニングクラブにてKCR東鉄の太和駅に集い林村の梧桐寨より大帽山に向かい渓谷をさかのぼり梧桐寨群瀑の滝めぐり。梧桐寨の集落より山道に入ると四輪車も入らぬ山中に萬徳苑なる見事な寺院あり(……と昨年六月の日剰の引用そのまま)廿分ほど歩き最初の景観は低瀑(下滝)の滝底の井低瀑。見事な水量の中瀑(中滝)にて水浴び、香港一の35mの高さを誇る長瀑(主瀑とも云う)に至れば高度三百米ほどとなる。滝はここ数日の大雨で見事な水量を有しその姿も水のおちる音も太陽の光あびてきらきらと輝く水飛沫も見事(写真)。ここから数年前の大雨で岩崩れがあって未修で一応通行止めの滝横の沢のぼり散髪滝と云う小さな滝まで上がる。山道を一気に梧桐寨まで下り林村よりバスで錦田。溽暑。先日ネパール人G氏に聞きし石崗のパキスタン料理屋は今日は人数多く子どももおり今回は断念。錦田にてネパール料理屋カトマンズ訪れれば日曜午後に店閉めており閉業の予感もあり。龍華(瑞興)大酒楼なる地場の料理屋。朝に慌てて馬券購入の結果8Rにて一番人気の口力蝦王(往年の名馬青見蝦王と同馬主)を余の贔屓にする芙蓉鎮が破り他にも3レースほど単勝で勝つ。錦田の集落に見事な鳳凰木の花を愛で(写真)KCR西鉄の錦上路站まで歩き五分毎に走るが見事に閑散とせし赤字鉄道にて南昌から東涌線に乗り換え中環経由でT氏夫妻らと灣仔。芸術中心にて再び糸崎公朗フォトモ個展参観。前回の展示会公好評にて来港の糸崎氏香港にても撮影されその作品の展示あり。尖沙咀だののフォトモ作品期待するがさすたに時間要すであろう、今回は灣仔皇后大道付近の写真撮影だの昆虫大写しだの展示あり。また香港の若者のワークショップでも開催されたのかその参加者のフォトモ作品の展示もあり。同じ芸術中心にて“Fridge”なる展示会ありこれも参観。Whirlpoolの冷蔵庫を使い冷蔵庫内の世界にオブジェ制作。閉じた冷蔵庫の内部は知れず自分で冷蔵庫の扉開ける期待感面白し(写真)。帰宅。電脳立ち上がらず危機感。セーブモードで立ち上げ昨日の内容復元し電脳立ち上がりはするがインターネットつながらず。不安と憔悴感。晩に昼に一緒のT氏、N氏夫妻と北角の寿司・加藤に食す。インターネットもどうにか復旧し安堵。
▼嶺南派シナ画の大家・楊善深画伯が香港半山区寶珊道の自宅にて逝去。享年九十一歳。

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