甲辰年九月十七日。気温摂氏17.8/22.4度。雨(33.5㎜)。
昨日受け取つてきた銀座空也の生菓子の箱詰め。左上から右に空也双紙、栗茶巾、胡麻求肥、下の段が浮島、蕎麦饅頭と栗羊羹。無添加なので賞味期限はその日だけれど翌日でも勿論、美味しいから。三箱のうち母と、もう一箱を知己の方に差し上げて「空也さんって銀座のどこだっけ?」といはれ「銀座通りからなら御幸を入つて並木の角を左に曲つて」とか「晴美通りから並木を五丁目の方に入つて御幸を越えた左側」とかさっと言へるとわかりやすい。
それをこんなふうにして覚えたことがあつた。電車通り(外濠)から南北は東にソニー通、並木通、西五番街、すゞらん通で銀座通りに出て、東西は晴海通からみゆき通、交詢社通で資生堂の花椿通りまで。
上の句は全くの当て字なのだけれど下の句の「みゆき交はる花椿かな」は、かつてみゆき族がゐて、ちょっとキレイな感じになつた。アタシが何かと一番よく歩くのは西五番街と交詢社通りかしら。
那珂川の大瀬のやなの鮎の塩焼きを母からもらつた。昔は塩がもう雪のやうに塗してあつたが今は随分とさつぱりとしたもの。
もう一度、銀座空也の話に戻るけれど空也の包装紙のお包みの仕方がさりげなく美しい。シールを貼る方の側だけがちょっと変はつた折り方になつてゐる。