富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

(香港)国安法違反で民主派14人有罪

辰年四月廿三日。気温摂氏16.5/25.0度。薄曇。

(香港)国安法違反で民主派14人有罪 :朝日新聞

2020年7月に香港民主派が来る立法会選挙に向け実施した予備選( ウィキペディア)が同月に施行された国家安全法に抵触として民主派が一網打尽となり16人が起訴され内14人に対して本日有罪の判決(刑期決定は後日)。

2020年の立法会選挙で過半数議席獲得目指した民主派の動き

民主派にとつては政府による民主運動締め付けに対してデモや街頭での抗議活動を見直し立法会選挙での議席獲得増狙ひ「死に票」なくすためのまことに有効的な戦術であつたが立法会で民主派の議席増恐れた政府は立法会選挙を1年延期。立候補者の立候補資格の制限など実施して翌年の選挙では立法会は反対派0で安定した香港社会の維持を成し遂げた。本日のこの有罪認定で最高刑は終身刑もあり香港社会の安定を破壊する危険分子らが今後悪さをせぬやう徹底した治安維持が図られるのだらう。

(香港)国家安全条例で初の逮捕者 7人「政府への恨みあおった」容疑:朝日新聞

昨日には国家安全条例で初の逮捕者も出てゐる。国安法と国安条例は別もの。

香港国家安全維持法 香港で反体制活動を禁じる中国の法(2020年7月1日施行)。中国の全国人民代表大会全人代)で制定方針が採択されたもので禁止の対象は国家分裂や中央政府の転覆、テロ行為、外部による内政干渉などがある。香港には中国本土とは異なる制度を適用する「一国二制度」があるが香港の憲法にあたる香港基本法の例外規定を使うことで中国本土の法律が適用できる。(日本経済新聞

国家安全条例 香港基本法23条に基づき香港で国家機密を盗むスパイ行為、反乱の扇動、外国勢力による干渉への加担など安全を脅かす行為を取り締まる条例(2024年3月23日施行)。2020年に施行された香港国家安全維持法を保管するもの。条例をめぐつては「犯罪行為の定義が広く曖昧だ」といふ指摘があり企業活動などへの影響が懸念されてゐる。最高で終身刑。(NHK

結局のところ国家転覆企図する(って実際にそんな陰謀など現実的にありえないのだが)とされる重大な反国家的犯罪(正確には中共独裁に異を唱へる連中の騒ぎ)を罰するのが国安法で陋巷で国安のため騒ぎの萌芽を摘み取る予防措置として有効なのが条例。それにしても「その程度のこと」で歴とした犯罪行為として取り締まられるのだから完ぺきな警察社会で容赦ない。だがこんな圧政になつたのも市民があれほど騒いだからいけないのだ、自らがこれを招いたのだと叱られるのだらう。