富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

小菅桂子『カレーライスの誕生 』

癸卯年五月十八日。気温摂氏21.2/28.4度。曇。夕方に通り雨で2日に開館の市民会館に雨宿り。

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偶然とはいへロビーに数名の市民で目玉の「やぐら広場」は吹き抜けの階上まで見渡しても人影がないとは。

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これが市中心部かつての繁華街の再活性化どこまで成功するのかしら。

カレーライスの誕生 (講談社学術文庫)

小菅桂子カレーライスの誕生 』(講談社選書メチエ)読む。日本の「国民食」としてのカレーライス。カレーライス、オムライス、ラーメン、餃子、ハンバーグ……日本人が大好きな所謂「国民食」の食べ物が全て外来で日本の味に変化したもの。おにぎりやお茶漬け、饅頭や豆大福は当たり前のやうにあるが「国民食」とはいはない。「国民食」の条件として、明治の近代国家が誕生して「国民」が形成されてから普及、定着した料理なのだ。閑話休題。この本で紹介される幕末の日本で黎明期のカレーはけして美味しさうに思へない。それが香辛料など十分に手に入りコクや味にまろみが生まれ食生活に定着し始め、そこで即席カレー(固形カレールウ)の誕生、カレーパン、カレー南蛮の誕生にまつわる話が、この本のなかで一番面白かつた。大阪ではカレーの具の8割が牛肉で、東京では4割以上が豚で牛は3割にも満たないのださう。大阪の牛肉カレーは知らなかつた。

今年、新谷尚人氏の銀座サンボア開業20周年ださうで本日、銀座サンボアで祝賀あり。先日その招待状いたゞいたが伺へず。新谷氏は『バー「サンボア」の百年』も書かれてゐる。

横須賀市長「女性DNAに虐げられた歴史」映すジェンダー意識:朝日新聞

自民党市議に「女性に選ばれるまち」について問はれた市長曰く「女性のDNA、ミトコンドリアの中に常に虐げられた歴史があって。その怨念、無念さが今の社会を構成している」「だからこそ反動形成で男女共同参画社会という話が出ている」。

この市長の発言も驚かされる低レベルだがアタシがこれにある場所で言及したら、そこに居合はせたオジサン苦笑して「男の方が虐げられてっぺよ」……で「笑」 で済んでしまつた。男女格差は世界レベルでも下位なのに現実を見ずに「じつは女性が強い」「尻に敷かれてゐるのは男性」で胡麻化してお終ひ。とんでもない未開社会である。