富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2017-12-10

農暦十月廿三日。快晴の競馬日和。香港国際。沙田競馬場へ。このシーズン最大のイベント日は席取りも困難で毎年のやうに馬主W夫妻に会員席の一卓押さへて貰つて長野H氏、放送作家M君夫妻、ラジオI氏夫妻と観戦。日本から競馬評論家の須田鷹雄さん、市丸さんにご挨拶。第4レースの香港ヴァース(2,400m)は本日が引退レースの名馬Highland Reelが1番人気、それに ブルーダーズカップターフで勝つたTalismanic、日本馬は奇跡が2番人気だが昨晩「キセキよりトーセンバシルの方が」といふハロンS氏のつぶやきが耳に残りキセキ外してハイランドリールにタリスマティックとトーセンバシルの3頭で三連単は見事に的中したがガチ/\で三連単がHK$660である。第5レースの香港スプリントは1番人気の地元馬 Mr Stunningが安定した勝ち方見せ日本馬レッツゴードンキ絡めたが6着。第7レースの香港マイルは香港馬の独壇場でモレイラ騎手のSeasons Bloomが1番人気で化粧品安売り莎莎の経営者ファミリーのビューティーオンリーが2番人気だが同馬主のビーティーゼネレーションが4番人気ながらマイルの先月の前哨戦では3着と好調で騎手が-7磅の梁家俊(Derek KC Leung)君は今季リーディングで地元トップと好調なら「もしや」と単勝狙ひ、それを軸にSeasons Bloomと3番人気のヘレンパラゴンと香港馬の三連単狙ふ。ハナをとつたビーティーゼネレーションが見事に最後の直線では一時3馬身差ほどで、そのまゝ逃げ切り見事優勝。地元機種の香港国際でのG1勝利は2012年のMatthew Chadwick騎手がCalifornia Memoryで香港盃勝利以来5年ぶり2度目の栄誉。素晴らしい。これで三連単も取れたら良かつたがやはり地元馬のウエスタンエクスプレスが2着に入りヘレンパラゴンが3着、今日は今一つ好調ではないモレイラ騎手のSeasons Bloomが4着で三連単は逃す。第8レースが香港カップ(2,000m)で1番人気はウェルテル(Werther)だがオッズも低く単勝は避けてウェルテル、2番人気のタイムラップ、日本馬はネオリアリズム(3番人気)とステファノス(6番人気)、それにPoet's Word(4番人気)の5頭ボックスで三連単としたら(本当に堅すぎて何とも面白くない馬券)ウェルテルは2着、タイムラップが2-1/4馬身差で優勝。3、4着がネオリアリズムステファノス三連単とつた上にPoet's Wordが6着で予想は確実に的中してゐるが、これも三連単がHK$484では洒落にならず。 最後の地場の2レースも単勝でとつたがいずれも一番人気で本日は10レース中単勝4レース、三連単3レース当てたが、それでも結果的には多少の赤字といふ何とも……な結果。それでも香港国際の日は本当によく外すジンクスに陥つてゐたので、これだけ的中したことは良しとすべき。本日の国際G1の4レースはアイルランドハイランドリール除き3レースが香港馬勝利で3回「中国国歌」吹奏されたが「ご起立ください」の場内アウアンスに従ふ客はほんの僅かで国歌法強制適用されたも国歌をば侮辱もせぬが「われ関せず」の観衆ばかり(当然だが)。日本馬はヴァースのトーセンバシルとカップネオリアリズム3着で「君が代」流れぬのは3年ぶり。競馬が済んで市丸さんらも合流で総勢14名で大圍の田心村にある酔月楼にて四川料理。12月とはいへ屋外でも肌寒いくらいに辛い料理に汗をかき心地よし。尖沙咀での二次会のお誘ひも睡魔に負けさうで帰宅。M君の著作、イーストプレス刊で『放送作家という生き方』を読む。

放送作家という生き方 (イースト新書Q)

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