農暦十二月初四。元旦の日本の新聞の朝刊は大した抜キもなし。朝六時前に家を出てタクシーで香港站。エアポートエクスプレスで空港。ラウンジで軽く朝食済ませSQ857便で新加坡に向かふ。新加坡もシンガポール国際の競馬観戦から6年ぶりならSQに乗るのは下手すると20数年ぶり。これまでCX命でSQに乗る機会なかつたが今ではKrisFlyerの銀である。主力のB773ERやA350、A380とは比べものにならぬ前世代のB772のYは3-3-3配列で元旦はほゞ満席。最後尾から1つ前の2人席。シンガポールに到着近づきモニタに乗換便の知らせが出るインドネシアなら自然だが、その最後にチェンマイと出て我ながら笑つてしまふ。香港からチェンマイに行くなら直行便で3時間もかゝらぬのにシンガポールまで南下して更にマレー半島を北上といふV字コースは時間の無駄だが(航空運賃はあまり高くはない)今回はKrisFlyerの金狙ひなので致し方なし。シンガポール空港はT3に到着。雨模様。シャトルでT2に移動してラウンジで小一時間待ちSQ子会社のシルクエアMI706便でタイのチェンマイに向かふ。3-3配列で家人と二人の間は空席。こちらのA320は機体も新しく服務員のサービスは高得点。機内食も充実で大きなクッキーの他にアイスクリームまで。チェンマイも小雨。タクシーでシャングリラホテルに向かふ。さすがに市民が黒服で国王逝去の喪に服すではないが街の至るところにプミポン国王哀悼の黒字の看板やポスターあり。金輪のラウンジでチェックインするが翡翠会員でも期待のアップグレードは満室でできかね〼。施設としてはすでに老朽化のホテル。小雨のなかナイトバザールの方に歩き路地裏の小汚いが客で賑はふ店で麺を啜る。テレビでは新国王の新年の辞が流れてゐるが誰も気にとめるでもなし。原稿を読まれるがかなり辿々しいところあり。市街にまぁ中国の看板の多いこと。今日は古本で二束三文で入手の村上春樹『1Q84』の1前編を読む。ヤナーチェックの『シンフォニエッタ』が、あまりに崇高に扱はれ何だか、それだけで読んでゐて恥ずかしくなる。
1Q84 BOOK1-3 文庫 全6巻 完結セット (新潮文庫)
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/05/28
- メディア: 文庫
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