農暦三月十八日。気温は天気予報で摂氏二十八度といふのだから炎天下では三十度越へてゐる。暑っ。Ｙ氏より湖北省土産の黄酒いたゞく。中国で白酒が（日本の桃の節句の白酒とは全く異なり）白＝透明で強烈な高粱酒だが黄酒は米を原料にした醸造酒で酒精含量は10％ほど。日本の清酒ほど芳香なく寧ろ人によつては糠のやうな臭みが鼻をつく鴨。アタシは好きな類ひ。たゞ食用油のやうな把手つきのプラ容器1.6ℓ入りを袋もなしに渡され持ち歩きがちと恥ずかしい。晩に食後、尖沙咀でバーＷに寄り半夜三更に帰宅。
▼朝日新聞の夕刊社会面に「客にプロレス技 JKリフレ摘発」とベタ記事あり（こちら）全く意味不明で何かと思へば神奈川県警は横浜リフレ学園レインボーカラー経営者のＫ容疑者（紙面では実名）を労働基準法違反（危険有害業務の就業制限）の疑ひで逮捕。Ｋ容疑者は経営する店の個室で横浜市の高校２年の女子生徒が18歳未満であることを知りながら客の男性に対して「腕ひしぎ逆十字」などのプロレス技かけるなどの接客させた由。JKが女子高生の略でJKリフレは制服姿の女子高生が個室で客にマッサージするなどの服務提供と知る。売春に当たらぬ微妙な風俗業。その発展系として「客の注文に応じて女子高生がプロレス技をかけるサービス」がこの店の売りで（よく考へたもの）神奈川県警は労基法から年齢による就業制限を用ゐてプロレス技が危険だから？（笑）危険有害業務適用とは、かなり可笑しい。朝日の記者もヤケにこのJKプロレスに興味あるのか、この店の一番人気は首四の字固めで５秒で２千円、次の人気が腕拉ぎ逆十字、三番人気が三角締めだと紹介。「売り」もせず首四の字で月収30万円は巫山戯た女子高生には人気のアルバイトか、女子高生も「法に抵触するとは思っていなかった」経営者も５秒の首〆に２千円払ふ客も、朝日新聞までノーテンキ。昭和の初めも「ロッパ叱られる」なんて警察の公安が古川緑波の芝居取り締まつた件を面白可笑しくベタ記事にしてゐたもの。
