富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2013-05-21

農暦四月十二日。小満。昨日帰宅途中にユニクロに寄り購つたAirismなる下着が本当に蒸れず汗ばんでも速乾性で驚くばかり。高温多湿のアジアでこの夏これを売る、とユニクロ社長宣つてゐたが確かにこれはかなり快適。昼に大雨。空は真っ暗。夕方にはよく晴れる。帰宅して自家製の枸杞酒飲む。
▼「香港的政治每年6月、7月最為敏感。6月有六四周年悼念活動,7月有年年已成為政治「盛事」的七一大遊行,參與人數的寡多,已成為政府民望和支持度的一個寒暑表。據聞,中央政府已作打算,今年七一將減少來港自由行人數,以免他們來香港時順道參與、參觀香港的七一遊行。」と信報。香港で政治活動に加担させぬため大陸からの自由旅行制限とは……。そこまでするか。
▼歯に衣着せず所謂民主派に抗する梁愛詩刀自、「佔領中環」運動に関連して香港大の先生だかが提唱するネット上での1萬人參加の電子投票普選案について、それが多数の支持を得たものではなく「少人数による独裁だ」とまで指摘。もし北京中央がさうした民主派案を呑まぬ場合は「佔領中環」といふのでは香港市民の公共の利益をば賭けにするやうなもので経済、環境業や投資者の香港に対する信望をば崩すもの、と。なんだかアタシは最近、民主派の何でも政治化より、この婆さんのいふことの方がよっぽど納得できるやう。
朝日新聞日曜版の読書欄でMick: The Wild Life and Mad Genius of Jagger by Christopher Andersenの横尾忠則先生による書評(こちら)がこれまた過ごすぎ。
▼昨日の都新聞の社説ニ篇とも秀逸。「女性手帳 育児支援がチグハグだ」(こちら)は

  • 妊娠や出産についての知識を得ることも大切だろう。だが、出産をするかどうか、いつするかは個人の自由だ。政府が「早く結婚して出産を」と一方的に女性に押しつけるとしたら理解しがたい。
  • 長く政権を担う自民党は自らの無策を棚に上げ、少子化を女性の責任にしているように見える。
  • 手帳の名称も違和感がある。本来、結婚から妊娠・出産、そこから続く子育てまで、どうするかは男女の問題である。
  • 安倍晋三首相は子育て支援として「育児休業三年」を打ち出したが、子育ては女性の役割との考えがベースにある。子育て家庭を社会で支える発想が求められていることを忘れるべきでない。
  • 子どもを「産まない」のではなく「産めない」社会こそが問題なのだ。その解決に腰を据えて取り組まないと次世代は育たない。

と全くその通り。もう一つの「マイナンバー法 踏みとどまる良識を」(こちら)も一読に値す。
▼「慰安婦は必要だった」と発言の橋下に「必要というなら自分の娘を送れるのか。妄言で過去の歴史は変えられない。若い人には真実を学んでほしい」と金福童刀自(87歳)。韓国の元慰安婦にされたお年寄り二人が「平和でなければ」と沖縄・広島で語る(朝日新聞こちら)。