農暦十一月十一日。曇のち寒雨。最近とても気になるのが香港での富士フィルムFinePix X10の広告でX100のときもセンセーショナルさを狙つてゐたが、今回は
私はあちこちで写真を撮る黒猫です。もし写真の神様がいるとしたら、私、彼を落とせ自信があるわ。
といふ台詞(「ら」抜きならぬ「る」抜き言葉!)に「牛奶的黒」といふキャッチコピーが全く意味不明。セーラー服を着た女子学生の写真好きのこの小末社暮れた娘(黒猫)は写真の神様(例えば森山大道先生とか?)をその黒猫の魅力で落とせる自信がある、ってことなんでせうか。で牛乳=純白であるべきの少女なのにX10を携へドロ/\の街をエグく撮り続ける汚れ=黒で「牛奶的黒」か……なんて無理矢理な解釈だが、このセンセーショナリズムが稚拙すぎ。で写真の神様を「落とせる自信がある」といひつゝ、この少女、どう見てもボロ/\になって倒れてません?……よくこんな写真広告が銅鑼湾のタイムズスクエアのあたりに張られてゝ問題になってゐないもの。G.O.D.商店の“delay no more”という文字看板(広東語の発音でFxxk your monを想像させる)ですら問題視されたのに。このグロっぽい斬新的?な映像と日本の富士フィルムのコンセプトムービー(こちら)とのギャップも可笑しいところ。
▼「如果你的文明就是要我卑躬屈膝,那就譲你看看我野蛮的驕傲!」といふ映画「賽克徳・巴莱」の決め台詞。なか/\これが格好よいので評判に。
@fookpaktsuenhkg: 今日は会議の最中に「茶番だ」と思ったときに“farcical”が咄嗟に出ず無念!
2011-12-05 20:38:42 via web