富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

十二月九日(水)ご執務遅くまであり帰宅して競馬結果見ると国際ジョッキーチャンピョンシップは対象の三競走で三人の騎手が一勝づゝあげこの三人は二、三著はなく12点で並び期待の蔡明紹は二、三著が一つづゝで四位。たられば、だが一つ勝つてゐれば他一つが二、三著で抜け出たものを残念。だが本来は見習ひ騎手でチャンピョンシップ出場は認められるところ地場騎手で勝ち数一位が評価され特例で参加し一位が三騎手に注ぐ成績は見事。

■當年太古洋行員工靠這纜車來往宿舍和公司,相片攝於 1923年。

▼ヴィクトリピークの鋼索鉄道が今ではすつかり観光用だが元々はピークに住まふ英国人の生活用であつたのと同様、かつて銅鑼湾をジャーディンマセソン商会が占有の当時、山間の住宅地との間にケーブルカーを架設!したさうで、その山がジャーディン山と呼ばれ住宅地はJardine's Lookoutの高級住宅地として現在に至る。それが百年以上前と思ふと当時の英国人の殖民地経営の凄さを感じるばかり。今日の蘋果日報にQuarry Bay(鰂魚涌)にあつたといふSwire集団のケーブルカーの貴重な写真あり。現在もTaikoo PlaceとしてSwireが所有する一角は香港で古くから造船や製糖(太古砂糖)、印刷(SCMP紙の旧本社も此処にあり)など工業が盛んでSwireの英国人経営者らの住宅がMount Parker(柏架山)にあり写真の場所的にはQuarry Gap(大風坳)で慥かに山間にしては峠に広い公園あり其処がかつての洋館の跡地なのかしら。で其処から鰂魚涌までケーブルカー架設されてゐたとは驚くばかり。「そこまでして」高台に住む執着心=猛暑と伝染病などの深刻な対策なのだらうが、も凄いがそのわづか数十人の生活のためのかも山肌を縫ふやうケーブルカー架設は困難を極めただらう。たゞ今日々の樹木鬱蒼と生ひ茂る山に非ず当時は荒寥した岩肌、と思ふとまだ架設も楽だつたのかしら。ふと思へばMount Parker Rdとて山間にしては立派な車道なのも戦前の通勤道路だからか。

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