富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2007-10-27

十月廿七日(土)快晴。昼にかけ山頂に住まはれし某氏邸にてガーデンパーティあり末席を汚す。晩に一人で北角新光戯院。上海青年昆劇團による新人版「牡丹亭」観劇。上海青年昆劇團と聞けば往年の芝居好きなら今の上海昆劇團の前身たる同名の劇團思ひ起こすところ。この上海青年昆劇團は上海戯劇學院に属す学生の劇団にて設立は昨年七月とまだ一年余。だが積極的に楊門女將やこの牡丹亭など經典劇公演。今晩の「牡丹亭」ではさすがに後半の「捨画叫画」から「回生婚走」は二十代前半の研究生的な役者になつたが前半はヒロインの杜麗娘や親友の春香役は十代前半の女優の卵で判官役も十五才の少年。この若い役者がさすがに台詞まわしや謡曲はさすがにまだまだ修業が足らぬが「好いて冥土の果てまでも」の心境を演じるのも愛らしく少年役者の身体の柔らかや宙返りなどやはり大人には真似出来ぬ軽やかさ。最たる古典の「牡丹亭」だが「新人版」と名乗るだけあり後半はかなり大胆に軽快な舞踊取り入れる。昆劇「牡丹亭」と言へば白先勇による劇編の青春版牡丹亭、是非観劇したいところ。上海だの北京での上演続き香港には至らず。白先勇先生が昆劇のヴェテラン女優・華文?(写真)と昆劇についての語り合ひ(こちら)。

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