五月廿日(金)バンコック在住のY氏大阪よりの戻りで香港滞在中。晩にY氏と銅鑼灣の割烹宇津木。野菜と小芋煮。小鰭、赤貝と粒貝の刺身。と美しいほどあっさりだが酒は「すずめ」なる焼酎を二人でさっと一本空ける。大雨。バーYに移り歓談。Y氏と別れバーS。Taliskerといふモルト飲む。店が終わるまで待つて主人M氏と軽く一杯でもと言つていたら五、六名の客あり。香港関係のブログで……などといふ話聞こえどなたかと思つて見ればやはり香港イラスト日記のN氏。その客の中に余を知る女性ありその方の紹介でN氏といろいろ款語続く。とてもM氏が閉店で店を閉める状況になく一人またバーYに戻り人に言えぬ閉店時間迄飲み店のT君と客のT君と明るくなりかけた銅鑼灣の繁華街からタクシーで灣仔。週末は24時間開くオールドチャイナハンドで麦酒一本のみさすがに疲れて両T君置き去りにして帰宅。
▼香港のペッグ制度、HK$7.8をUS$1とするが僅かながら変動相場とする策を受け銀行の利息は0.5%から1%に上昇するなど金融相場動き目立つ。信報の社説の指摘にある通り、人民元の将来の完全自由兌換制への移行を前に香港ドルが人民元切り上げの代用品として曝されることになるのだが香港が内地金融制度安定のために寄与できることの意義として楽観視を唱える。いずれにせよ人民元が将来、国際通貨となるとしたら、まず人民元(人民幣)といふ不思議な通貨名称の再考し中国元とすべきでなかろうか。人民元といふ名は貨幣制度とその理念の物象性、象徴性から見ても宜しからず。貨幣制度こそ人類の産物で貨幣など用いるのが人間だけで人民元に対して蛙ドルも猿フランもないのだから。人民元いっそのこと通貨単位をパンダにしてしまふとか。1パンダ、50パンダ、とか。