富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

六月八日(金)朝大雨なれど黄雲警報にて人々仕方なくズブ濡れにて出勤の刻、八時すぎて赤雲となり教育署は所有學校今天停課と放播するも時は遅し既に子どもらは学校に着きたれば流石役所の判断は見事と敬服。雨は歇み空は既に明るくなりぬ。大阪にて基地外(37歳元学校職員)小学校に乱入、児童と教員29名殺傷内9名の児童が死亡が事件、地域に開かれた学校は此にて閉ざされるか、小学校とて学校と思えば学問する場所は本来自治が原則、国家並びに野暮な世論は学問の自治を認めず言葉だけ開かれた学校だの創造的学習だのゆとりの教育だのと宣い乍ら教育そのものの自治を一切認められず、この事件にて門だけ閉ざし何か未来があろうか、基地外が立て籠っていたとはいえ児童が職員室に行かず学校を飛び出し外のスーパーに逃げ込んだは偶然とはいえ考えさせられる事少なくなし、飛び込んだ先がコンビニならばまさに時代を象徴せしものを。この基地外と同じ齢にて学校職員する知人K君はため息をつきたり。いずれにせよ村田某なる国家公安委員長の「この種の事件の発生の防止のため、政府、関係者があらゆる検討をすることが必要と考えます」なるコメントは事件より寧ろ怖きもの。Z嬢によれば品川の小学校にて事件警戒がために保護者が校門に立つ「自衛策」。夜、香港史を編む知人で灣仔の朝鮮料理屋順子(JungGo)、気楽に秀逸なる韓国居酒屋、所謂チヂミ(チヂムの方が正確か、ジョンとも言う?)が厚手の鉄皿にて焼かれ格別、Ballantine'sの17年がやけにチヂミと合い多飲。