農暦四月廿三日。昨晩読んでゐたはずが睡魔に襲はれ枕元にあつた岩波『世界』六月号未明に読む。朝日の慰安婦誤報で一時は何だか国賊扱ひだつたトンちゃんと河野洋平氏の対談読む。建築家槇文彦の建築と都市に関する連載(最終回)でモダニズムと民主主義について。ローカルであつた建築が産業革命後、国民国家の誕生で国民建築誕生するが国家の権威は「それまでの建築様式で概ね表現できた」から国民建築流行らず。民主主義社会に相応しい建築のあり方の中で生まれたのもがモダニズム。民主主義の空間化。日本にも浸透し戦前では板倉準三の巴里万博日本館(写真、1937年)や戦後は丹下健三の代々木競技場に象徴される。建築とは「建築の形態・空間に「人間をどう考えたか」という思考の形式が込められていて簡単に消費されない社会性を獲得している」そこに可能性がある、と槇先生。ある構造物を建てることは他の可能性を全部排除して、その場所を長い時間にわたり支配すること……と思ふと、だからあのザハ=ハディドの国立競技場はダメよ。民主的な都市とは市民の意見が通りやすいもの。モダニズム建築は建築家を自由にする。公共的な空間をどう守り育ててゆくか、と。
▼小熊英二先生(朝日新聞「思想の地層」より)自民党について。自民党は衰弱。党員数は四半世紀前の8割減。衆院選得票数も大敗した2009年の数回復せぬが野党分裂と公明党との協力に加え低い投票率なら小選挙区で大勝となる。かつては地縁で基盤強固の自民党は世論と乖離した政策は強行できず(寧ろ社会民主主義的政策も少なからず)少なくとも自民党支持者には「勝手な独走はしないだろう」といふ暗黙の信頼あり。政権が世論と乖離した行動すると党内抗争でチェック機能が働く。それが2009年の大敗挟み未熟な議員が増え選挙で党の公認得るため党中央=官邸の意向に逆らへぬ。派閥も抗争もない。党が弱体化す=官邸の力の強化。さうしたなか政権は安保法制等民意と乖離した政策強行。裸の王様。反面、県知事選の連敗に見られる政権の独走に対する地方組織の離反。「戦後の自民党を支えたのは有権者の「暗黙の信頼」だった」の「を「白紙委任」と誤認すれば「王様は裸」であることが誰の目にも明らかになる日が来る」と小熊先生。
@fookpaktsuen: RT @mas__yamazaki: 政府の出す法案内容を200人近い憲法学者が「違憲」と判断し、それを「合憲」だという憲法学者が1人も名乗り出ない状況で「最高裁だけは合憲という判決を下す」としたら、その状況の方が異常だろう。憲法学者の圧倒的多数の法解釈と「最高裁の判断」が完全…
@fookpaktsuen: 国家安全保障担当内閣総理大臣補佐官 礒崎陽輔 集団的自衛権について10代の若者に叱られる。 - Togetterまとめ URL via @togetter_jp
ほなみ:火事と戦争を同等にして例えるのがまずおかしい。わかる?火事には攻撃してくる敵がいない。戦争は殺し合い。それに少しでも加担すれば危険なのわかるよね?それが分からないなら本当に脳みそ腐ってんじゃない?
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