富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

Eggs'n Things 菅が卵で裾に纏はりつく物が番記者か


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中秋も過ぎ秋といへば大閘蟹の季節。今年は疫市で江蘇の蟹は価格が2割高だといふ。蘋果日報が伝へるのは台湾密航の香港市民12人のうち喬映瑜といふ女子について。彼女は年初に香港で反政府抗議活動で爆弾製造とかの罪で指名手配されたかで今回の密航企てたが密航を組織したのも彼女で深圳検察は終身刑を求刑。彼女の兄は妹が憂鬱症を長年患つており、その発乱で認罪するのではないかと憂ふ。

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菅某動静見ても連日、キャピトル東急のオリガミが社食で偶にオークラと味気ない菅某の食生活。たまにはイメージ転換なのか番記者との懇談でガースーは原宿のワイハー気分なEggs 'n Things 原宿店 なるシャレPなところでシーメーである。それにしても選擇が突飛……でやはりセンスが悪いと思はされる。卵がガースーで裾に纏はりつく物が番記者か。朝日新聞日本学術会議についてのガースーの「適切な判断」といふ曖昧な説明に反発して懇談を欠席なんだとか。それにしてもガースーといふ朝日といえば朝日新聞(天声人語)トランプ氏の感染

トランプ氏の一日も早い回復を祈る。ただ入院中くらいは、ややこしいSNS発信を極力控えていただきたい。今回ばかりはどうか治療第一で、ご自愛専一に。

と皮肉たっぷり。夜は何かと通販など配達があり在宅せねばならず水府唯一のデパート(京成)デパ地下に寄れば、まぁお惣菜からお弁当まで澤山あること。無性にお腹が空いて〈井泉〉のカツ弁当。茶色すぎるか。 

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Appleで今回、MacBook Air購入で、それが夜、届く。これまで使つてきたMacBook Proは中身は依然正常だが文字盤がずいぶんと痛んできてしまひ、これは文字盤が「バラフライ」と呼ばれる構造で発表当時はストロークもあり心地よい打鍵ができるといふ触れ込みだつたが使つてゐるうちに、この構造部分が摩耗するのかかなりゆる/\。日に何千字と打つてゐたら耐久に難あり。そこでAppleは5年も拘つたさうなこの蝶番式の文字盤構造を止めシザーキーボードにしたさうで店頭で試し打ちしてみると確かにキーボードは安定してゐる。これなら、と思つて今回このMacBook Air購入を決めたのだが「シザーって何?」といふ疑問。カタカナ語は六ッかしい。調べてみたら鋏のScissorsで、さういふ構造らしい。だが正確には「シザース」なんだが。さういふわけで文字盤は打ちやすいのだが先日、その店頭での試し打ちで(これは以前この日剩に買いたかもしれないが)ずいぶんと誤打してしまひタイピングには自信のあつたアタシは老化か?と自分を訝しく思つたのだがアトで文字盤配列が日本式であることに気づいた次第。文字の配列の部分は日本式に「かな」がある程度であまり変はらないのだが最下段の空白やコマンドの配列が随分と違ひ、そこで漢字変換とかで慣れてゐない日本式を使ふとアタシは間違ふのだつた。そして何よりも「かな」も表記あるのがダサい。実際に「かな入力」をしてゐるお人がウィンドウズならまだしもAppleでどれほどゐるのかしら。

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これまで使つてゐたProからデータをMigrant(移行)するのだが2台をThunderbolt3のケーブルで連結すると転送速度は26MB/sは96.3GB/hなのだからアタシの200GBほどの内容が2時間で済んでしまふのだから。このデータ移行ぢたいはケーブルを使ふのでWi-Fiは使はないのだが目下の老宅の問題はネット開通してをらぬこと。データ移行後にiTunesの音楽などはクラウドからダウンロードされるのでネットが要る。ネットはソニー系列のNuro光といふのを申し込んで昨日、その室内工事に来てくれたが次は室外工事必要で、これがいつになるかわからないといふ。外工事はNTTのインフラ使ふのでライバル会社がさう易々と協力もせぬのだらう。須磨帆のネットワークなど使つたら容量が大変なことになつてしまふ。するとNuro光もよくできたもので外工事終了まで如何?とWi-Fiルーターの貸し出しあり商売お上手。これも慌てゝ申し込んで本夕近くのコンビニで宅配を受け取つた次第。何事も約束の予定通りで届くから、それは良いのだが。コンビニでの宅配受け取りは人生初。マルチプリンタだとかで宅配のデータを個人照合してレシートをレヂで見せて配達品受け取る方法を若い店員が親切に教へてくれた。

新橋演舞場十一月公演〈女の一生 来月の演舞場はしのぶちゃんが〈女の一生〉の由。〈女の〉といへば杉村先生。この広告を人目見て一瞬、波乃久里子かと思つたのだが、しのぶちゃんで彼女は他人なのだけど中村屋と懇意だつたわけで何処か中村屋の雰囲気を醸し出してゐるから不思議。

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トランプ感染拾遺


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マスコミ報道の話題が何といつてもトランプ感染になるのは当然として、まぁ常識的には「大統領選に影響必至」(朝日新聞)であらう。蘋果日報もさう報じてゐる。それに比べて呆れたものなのが大公報。トランプ感染で「米国式防疫大敗」と欣喜雀躍。これがマスゴミならまだしも実質的に中共の党紙だと思ふと言葉もない。

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今日はトランプと宿敵関係にある紐育時報の報道に期待したが早刷りのアジア発行紙面ではトランプ感染はぎりぎり写真1枚にキャプション突っ込むのがやっと。

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日本では宗主国のトランプ感染よりもガースーによる(晋三のときにもう決まつてゐたことだが)日本学術会議への介入でガースーがこれつき「適切な判断」と繰り返すばかりで何ら説明もせぬこと。

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転居も3日目でやつと少し落ち着き〈鉢の木〉の最中でお薄一服。 お茶といへば昨日ご近所のずいぶんと斜陽感漂ふ昔から確かあつた茶舗にお抹茶購はうと寄つたところ抹茶4種あり何れほどのものかもわからないので一番安い銘柄Aを1つ指したら店主は「Bですね」と一つ高いのを指す。いえ、今日はAにしようかと思つたんですけどBをお勧めになりますか?と尋ねると店主はそれに答へないまゝAの筒缶を手にとり「いつお飲みになりますか?」といふので、こんなシケた店だから「賞味期限切れが近いんですか?」と聞けば「いや、もう3ヶ月前なんですよ、賞味期限が」と店主。おい/\それはよしとくれよ。「じゃぁBのほうが賞味期限があるわけですか」とアタシが呟けば店主曰く「いえ、こちらも同じようなもので、もう切れてるんですよ、なか/\売れないから」。思はず逃げるやうに退散して大通りの老舗の茶舗へ。

トランプ感染

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順風だらうが逆風だらうが中央政府はつねに香港の後ろ盾であり間違ひなく国安を護ることが香港の繁栄と隠定に繋がると林郑。北京中央が香港の後ろ盾であるのは事実。国安といふより中共一党独裁の安定が現状では香港に利するのだらう。だが香港の体制を壊した林郑本人にこれ以上さうした香港の安定を口にされたくはない。本当ならすぐにでも行政長官辞任して市民に謝りたいと言つてゐた林郑も死際を超へてもはや超人ぶり発揮。

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 香港の中共出先機関での国慶国旗掲揚式に「警備ではなく来賓として参加する」香港警察、それも特務警察部隊の面々。香港市役所の式典ならまだしも香港警察が直接、中共機関で、である。彼らは市民に罵声浴びせられ信頼をすつかりなくし最早彼らが頼れるのは北京中央だけなのだらう。


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香港が警察都市化するなかで、それでも人生をかけ抵抗運動を続ける若者たち。国慶節に香港デモ86人拘束:朝日新聞 

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あれほど疫禍を嗤つてゐたトランプさま感染。中共にしてはこれほど痛快なことはあるまい。国慶節に、とは。日本では自民党政権日本学術会議での会員任命で6人を除外。政府にしてみれば「面白くない」学者ばかり。日本も着々と中共化。香港のやうに国家安全安定優先で国安法制定したいだらう。
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水府の朝は摂氏13度。寒い。太陽が昇れば気温は10度も上がるがすつかり秋。 

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終日、転居後の片付け。無駄に広いトイレにテレワークスペースを設へてみる。 

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水戸市は4月に中核市になつたのに合はせて施行した新しいゴミ対策で段ボール箱は解体して1m四方以内の大きさにして縛って出さなければいけない。資源ゴミでも

資源ゴミA:紙類でも新聞紙、段ボール、その他紙類と紙パックそれぞれ別にして、他に布類とビン・缶

資源ゴミB:ペットボトル、(納豆除く)白色トレイ、プラスチック製容器包装

とまで分類。やらないときはいい加減、やるとなると限度知らずで徹底する……水戸っぽの体質か。


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新規購入の家電がビックカメラより届く。洗濯機のオマケでアリエールの洗剤がついてきたが液体である上に1回分ずつジェルボールにはびっくり。ヘアドライヤはいつも置き場に困るが洗面台に釘も接着剤も使はず扉にかける用具までついてきて、これにもびっくり。アイロンはパナソニックのちょっと高級のを選んだらあまり高温にならなずに衣類の上を滑るやうでシワもきれいにとれる。アイリスオヽヤマの掃除機も賢い/\。 

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何年も愛用のエプソンスヌーピーシリーズの腕時計〈スナフキンさん〉。ベルトがぼろ/\だつたのでベルトだけしばらく前に調達しておいたが、ついに交換。このベルトすら捨てるには分解してベルト(燃えるゴミ)と金具にわける必要がある。

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しばらくしたら香港より日本に政治亡命?の家人に「ようこそ水戸へ」セット

古びた公寓で地主家と先日先方からご挨拶いたゞいたお向かひと階下のお家にご挨拶。鉢の木のどらやきを折り箱で。なぜか落ち着くんですの、この菓子舗に寄ると。

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転居してみると何かと足りないもの少なからず。旧市街では何も買へない!で自転車で郊外(といつても賑はつてゐる)のホームセンターに向かふ。二晩名月を愛でたが今日は夕日が格別。千波湖は美しい。 

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僊湖暮景

昨晩は酒を飲んだだけだつた馴染みの酒場で今晩は早めに。年をとり夕食はこれだけで済んでしまふ。だが帰りに超級市場の惣菜売り場で出来合ひのサラダ買つてきた。

小ぶりのめばちの塩焼き

あれだけ悪口を言つてきた晋三の置き土産でマイナポイント5,000円貰ひきる。
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国慶節

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中共あつての香港」がすつかり当然のことになつた感あり。 「中共あつての香港」は1997年を待つ迄もなく中共建国以来(正確には国共内戦から)まず大陸から人と財力が香港に押し寄せ香港の戦後発展の基盤となり中共の不安定=香港の繁栄といふ反比例が続き鄧小平による改革開放で香港は大陸への投資で経済を発展させ1997年以降も「中共あつての香港」は事実だつたのだが少なくとも习近平登場迄は「それは言はないことにしておいて」一国両制といふ建前をいかに継続させるかで大人の判断が続いてゐたのだが雨傘と昨年の反送中による中共への反発があり、ついに「中共あつての香港」はそれが大権として香港を覆つた。「祖国永远是香港最强大后盾」といふ董建華国慶節祝賀でのコメントはその通りだが林郑市長の「国安法令香港社会回复隠定」は絶対に違ふ。林郑はバカなのである。台湾密航企てた12人のうち2人は終身刑中共検察の求刑(蘋果日報)。明報は国慶の授勲で687人のうち94人が愛国警察で倍増と。


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本日、水府市内にてプチ引越し。レンタカーでミニヴァンを借りたが家財道具はまだ香港にあるので半年の身の回りのものだけでミニヴァンとはいへ荷物がかなり澤山積めて予想より時間に余裕あり少しドライブ。北見町から大坂を下ると那珂川の広い河岸段丘の段丘崖下にかつてあつた那珂川旅館。目立たぬ場所にひつそりとした佇まひで待ち合ひもありやなしやと小学生の頃に気になつた。すでに旅館は畳んでゐるが門構へに当時の風情あり。

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陋宅あまりに殺風景なので南町3の花店よこすかで花を一輪あがなふ。一輪挿しの花瓶もない。その場で花の名すら忘れてゐたがアルストロメリアかしら?と建築家K女史に教へられる。

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日が暮れると部屋はさらに殺風景で、まるで断捨離の好事家の如し。これはこれで嫌ひではない。

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衣櫃もないのでとりあへず引越し用の段ボールで棚を作る。これもこれはこれでよい鴨。 

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須磨帆ではとても写しきれぬが中秋の名月はそれはそれは見事に輝いてゐた。引越しの荷物は片付け終へぬととても落ち着かないので片付け済ませたら夜も遅くなる。裡南町の馴染みの酒場にゆくとすでに店じまひで引越し祝ひでお酒だけ飲ませてもらひ「とり三へ」。

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酒は金砂郷の剛烈。鴨を焼いてもらふ。

疫禍にグリーンランド探検の角幡さん。探検家は不要不急の権化でせう、と。しかし自分にとつて探検は絶対的に「有要有急」なのだが帰国後、取材に来た若い記者に「探検は社会の役に立っていないのでは?」と問はれたといふ。人間界離れた54日間で一変していたコロナの世界。

そもそも探検とはシステムの外側に出る行為だから、ある意味、社会や時代の価値観の否定でもあります。にもかかわらず「社会の役に立つ」という全く逆の文脈で問われたことにびっくりしたんです。極夜を見に行くことが社会の役には立つわけがないでしょう。
社会の役に立つ基準とは生産性に寄与することだと思います。国家や企業は国力や利益のために有為な人材を求めます。公共心や道徳心も含む「社会の役に立つ」人材を求める。」役に立つ」の裏には「役に立たない」人たちが想定されています。

御意。その上で誰かさう思つても時節柄なか/\口に出せぬことを指摘。

テレビで医療従事者の献身的な労働に対し小学生が笑顔で拍手をしている映像を見ました。感謝は本来、個人的な出来事を通じて自分の内側からわき起こる気持ちなのに、その内側が感じられず意思のないロボットみたいで少し不気味でした。 

農暦八月十四日


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中秋を前に大公報が嘆いてみせるのは香港の厳しい住宅事情のなかでも「劏房」で糊口を凌ぐ住民たちの最悪な住環境。ひとつの家屋なり集合住宅をさらに分割して部屋とするため狭い台所や居住空間が便器の目の前といふありさま。これでも日本円で4、5万円するくらゐ香港の住宅事情は厳しい。立法会の泛民主派議員21人が政府と建制派の民主化弾圧のなかでも戦ひぬくと気勢を上げると蘋果日報

Opinion | Trump’s Messy Divorce From New York - The New York Times

数日前の紐育時報が社説で「トランプとの決別」を声高に。リベラル派で反トランプの主張鮮明とはいへ世界でも有数の新聞が「中立」などとせず、この態度は立派。かつて紐育市民だつたトランプだが、すでに反紐育でニュージャージーに住居移したことをさんざん皮肉つてみせる。

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中秋も近く母が塩瀬の兎と月のお饅頭を買つてきてくれた。朝から珈琲でこれを頬張る。

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夕方、十四夜の月が東の空に浮いてゐる。水府で黒羽町から谷下の奈良屋町越しの月。 

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そして千波大橋から駅南を仰ぎての月。この半年見慣れた光景だつたが、やつと住処を決めて明日入居となるので、この光景も懐かしさ感じ入る。 


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リサイクル大国たる日本で暮らす上で必需品のやうな多機能ハサミ。すぐ「中国製?」といはれるが歴としたメイドインジャパンであつた。ホームセンターで1千円近くしたがさすが高性能。 

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とらやの栗蒸羊羹

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nanacoカード


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(大公報)香港の土地政策は政府が毎年ある程度の公共地、その多くが埋立地を民間に売買することで政府は財源を確保して民間による都市開発が続く形だつたが旧啓徳空港や中環ですでに限界に達したヴィクトリアハーバー沿岸の埋立てで当面の土地提供に限界あり。かういふ認識広めることで人工島建設での大型開発の必要性を浸透させてゆくのだらう。(蘋果日報)香港の米国総領事館が香港の市役所高官や議員に面談することも北京による制限がかゝり香港自治はさらに一歩後退と大公報。香港議員と米外交官の接触 中国政府が許可義務づけか と朝日新聞が報じる(翌30日)がこれ。

昨年の反送中攻防で香港警察に撃たれた青年が朝日新聞の取材に答えてゐる。今の状況を考へると外国メディアの取材に応じたこの青年の勇気も大したもので朝日新聞もよくこれを、と感心。これも間違ひなく朝日新聞香港支局のベテラン助手C氏の地道な取材と人格ゆゑの成果ではないかしら。

(この)男性が撃たれた事件は大学生がつくるネットメディアの学生記者が撮影しネットで公開された。「あの記者がいなければ僕は現場に放置され死んでいたかもしれない」。

といふ青年のコメントが先に目に入り西湾河のあの現場での警察による銃撃は「あの記者がいなければ僕は現場に放置され死んでいたかもしれない」といふような状況ではなかつたのでは?と思つたが、この青年はそれの前にあつた荃湾での警察による過失であつた。それにしても二人の青年は奇跡的に銃弾が急所僅かに外れ命を取り留めたが、かういふ言ひ方をしてはいけないがもし二人のいずれかでも警察の銃弾で命失つてゐたら、その後の反政府運動の流れも大きく違つてゐただらう。二人の警官の粗忽が最悪の結果もたらさず神は香港市役所と中共に味方したかしら。

▼電子金銭の普及で最も注目されてゐたのがセブンイレブンのセブンペイだつたが昨年、鳴り物入りで登場して不正など不具合万出で1ヶ月だかで運用停止は記憶に新しいところ。ファミマやローソンがアプリと連動した電子決済進めるなかセブンイレブンはアプリは商品PRのみで電子決済はnanacoカードであつた。それが10月1日からセブンイレブンアプリに決済サービスPayPayを搭載 - PayPayプレスリリースといふわけで、かうなるとnanacoカードはもう要らないかなと。nanacoカードに僅かな残額とポイントあつたのがちょうどワンカップ大関に。

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夜、テレビをつけたら、すごい演歌歌謡番組。氷川きよしさまのつけまつげはバカボンパパの鼻毛くらい長かつた。ムード歌謡的な演歌の世界に、この両性具有的な綿々とした存在があることが興味深い。


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在宅勤務=出張?5県で職員に手当支給:朝日新聞

千葉県で何故にこの手当支給かといへば職員の服務定めた県条例に「在宅勤務」がなく「出勤」「出張」「休暇」のいずれか。拠つて公務員が職場離れて働く場合「出張」扱ひ*1になるといふ。千葉県は300円の支給につき「自宅でパソコンを使う際の通信費のほか始業終業時などに職場と連絡をとるための電話代がかかる」と説明。この何ともおかしな思考回路が真っ当に扱はれてゐると思ふと怖いほど。

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それにしてもつまらないガースー首相の動静。菅妻は横浜のマンションでガースーは議員宿舎に独居ゆゑ食事が外になるにせよ毎日のやうにキャピトル東急で朝晩ともそこといふ日あり。次に訪れるのがオークラらしい。

*1:通常の出張ではさらに交通費の実費を支払ひ宿泊の場合は定額13,100円。

資生堂散財


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(大公報)インドネシア政府の海外に働く女中の渡航につき規制規則強化で疫禍防疫隔離等の費用も嵩み香港で一人印尼女中雇ふのに初期費用で約50万円必要でさらに感染リスクで本当に雇へるかも不明と。(蘋果日報)昨年の反送中で香港市役所高官らに忖度なきストレートな質問で人口に膾炙せし香港電台の利君雅記者は民放からの転職で香港電台での正規雇用(公務員待遇)には数年の試用期間あり、これが間もなく終了だが彼女を正規採用とすることに圧力。

正直言つて浜矩子先生は晋三憎むあまり形相が怖いほどになつてしまつた。すべて晋三の所為。

(安倍政権の功罪は)「功」は無くて「罪」のかたまりとしか言えませんね。結局のところ安倍政権にとっての経済政策とは彼がずっと抱き続けてきた政治的下心すなわち「戦後レジームからの脱却」を実現するための手段でしかなかった。戦後的枠組みから脱却するには戦前に戻るしかない。つまり「21世紀版大日本帝国」の強くて大きな経済基盤を作ることがアベノミクスに託された実際の狙いだったわけです。金融・財政政策もそうですし「1億総活躍」「女性活躍推進」「働き方改革」など、すべてのものがそのために繰り出されてきた。そう思わざるを得ません。

と冒頭から晋三を一刀両断。全文転載などすると叱られるから要旨だけまとめてみたが、それでも浜先生の晋三憎み節はもはや石川さゆり天城越えに匹敵。

いみじくも就任早々に「日本を世界で最も企業が活動しやすい国にする」という趣旨のことを発言。これを実行に移したのが「働き方改革」。労働法制で手厚く守られているところから労働者を掘り出して大企業のために役立つフリーランスを作り出す。労働コストの上昇なき生産性上昇を大企業にプレゼントするため「柔軟で多様な働き方」を推進するのが当初からの狙い。「女性の活躍推進」や「人生100年時代」の高齢者の就労支援も安い賃金でそれなりの技能を持っている人たちを制約なくこき使うため。そういう脈絡で全てが展開されてきたす。
GDPは回復し有効求人倍率などの雇用指標や企業業績も大幅に改善、目的はどうあれ結果的に景気が良くなったのだからいいじゃないかという声に対して)まず景気が良くなったと言いますが本当にそうなのか。全般的に人々がより良い経済実態を享受できるようになったかというと決してそうではない。一部特定のところに好況が集中して、そこが平均値を引っ張り上げた結果全体が良くなっているように見えただけ。雇用にしても増加したのは圧倒的に非正規雇用、低賃金雇用です。平均値で見てしまうとだまされる。また仮に全体が良くなっているとしたら、それはむしろ危険なこと。21世紀版大日本帝国の強くて大きな経済基盤作りが成功してしまっているということ。結果がさしあたり心地のよいものであっても、それを許していると経済的国家主義に我々は蹂躙されてしまう。
(日銀の異次元緩和で巨額の国債を買い続けた結果、日銀の国債保有残高はGDPに匹敵する額にまで膨張で)もう完全に金融政策は国債を引き受けて政府に資金を提供する財政ファイナンスのためにしか存在しない。晋三自身の言葉(2017年3月の日経)で「政府と日銀は親会社と子会社の関係みたいなもの。連結決算で考えていい」という発言あり。日銀を政府のいいなりになって資金を提供する「打ち出の小づち」にする。そのために子会社化すると明言。「中央銀行の独立性」という民主主義の経済面の堤防を踏みにじる非常に恐ろしい発言。この調子で進めると、ある時点から財政、金融の仕分けをやめて統合政府部門として一体運営する体制になりかねない。現行体制の中ではこんな論理は通らないが21世紀版大日本帝国づくりの過程では議会制民主主義もどんな形で踏みにじられるか分かったものではない。日銀からいくらでもカネを出してもらえるとなれば政府は面倒くさい予算編成や予算審議もやらなくていいとなり国民の目の前から国家予算が消え国会が政府のカネの使い方にとやかく言えなくなる。その状態にかなり近づいてきてしまっていることが恐ろしい。
(日銀・黒田総裁は国債購入は「あくまで2%の物価上昇目標を達成するための金融政策であって財政ファイナンスではない」と反論するが)財政ファイナンスでないのなら2%の目標が達成されたら直ちに国債の大量購入をやめなきゃいけないが今の財政状況を考えればもはや不可能。財政ファイナンスそのものが目的化。途中から現行金融政策を継続する目安を「安定的に2%を超えるまで」に変えてしまった。つまり彼らの裁量でやめる時期を判断できるよう目標を骨抜きに。財政ファイナンスをやっていることを自ら認めたようなもの。
国債はいくらでも日銀が買ってくれるのだから、どんどん増発して政府の経済対策や弱者救済に使えばいいという考えが政権側だけでなく一部の野党の中にも出ているのも異次元緩和の副産物なのか?)非常に危険な考え。その前提になるのは(国家が発行する)法定通貨は決して減価しないから自国通貨建てで国債を発行していればいくら赤字を出しても返済できるという考え。しかしこれが大うそであることは(国家が信用を無くし通貨の価値が大暴落した)アルゼンチンやベネズエラを見ていればわかる。しかももう一つの前提として強権的に中央銀行に協力させるというファシズム型の経済体制ができあがっていないとその主張は成り立たない。そういう国家主義体制を是認しているということだから非常に危険な考え方。
現在、財政赤字を垂れ流しながらも物価が上がっていないことをもって「問題が起きていないからいいじゃん」と思っていると、いつしか「こんなつもりじゃなかった」という統制経済の下に身を置いてしまうことになりかねない。何が真っ当で何が真っ当でないのかを慎重に仕分けしていく必要がある。
(一方で安倍政権は消費税率を5%から10%に引き上げ。これを「緊縮財政だ」「消費税をゼロにしろ」と批判している野党もいるわけで安倍政権が財政再建を放棄したと言っていいかは議論の余地はないか?)
あれはアホノミクスの大将(安倍氏)が、教育の無償化にこれを使えばいいじゃないかと思いついたことで急に積極的になっただけ。本来、消費税増税は財政健全化が目的だったのに晋三が自分の使いたいところにカネを回すため目的をすり替えて。しかもポイント還元などいろいろやった結果、財政健全化効果はほとんど無し。結局、財政健全化に真剣に取り組む気はまるで無い。いざとなれば日銀を子会社にして好きに使えばいい。そういう考え。
一方の「消費税率をゼロにしろ」などという野党などの主張について言うと、そこに野党の認識の浅さが表れている。結局、政府や財政は何のためにあるのか、しっかりした認識の基盤を作っていないからそういうことになる。財政というのは民間経済が自力でバランスを取れない有事の時に緊急出動して破滅的な方向に向かうのに歯止めをかけるレスキュー隊として存在。そのために平時の財政状況は健全でないといけない。均衡しているだけでなく基本的に黒字を保つ。そうであれば一時的に借金しても返せる。それが財政理念であり、そういう知的基盤を作っていないから「成長できれば財政赤字も解消できる」「社会福祉をやるんだから赤字を出してもいい」という乱暴な理屈に振り回されてしまう。
そもそも、資金循環(世の中のお金の流れ)で言えば一国の経済が一番うまく回るのは家計部門の貯蓄が成長資金として企業に回り、それをベースに企業収益が増えて税収が増え財政部門がほぼ均衡か若干黒字になっている状態。しかし今は政府が大赤字で、これを賄うために企業と家計が頑張っているという極めていびつな形になっている。乱れた資金循環の構造を正常化していくことこそが政府がやるべき構造改革
(安倍政権は金融・財政政策に続くアベノミクス第三の矢として構造改革を掲げていたが)構造改革は21世紀型大日本帝国のために大企業にもうけさせる、強い者がより強くなる、そのための状況を作り出すためのもの。だから人々のために構造改革をやっているわけではない。弱者は足手まといなだけであって救済の対象にすることはフリーライドを許すことだという発想を基本的に持っていた。しかし今の日本の経済実態を考えればこの認識は実際に求められているものとは全く逆。一番必要な構造改革は政策による所得の再配分機能の強化。こんなに豊かな日本経済だが相対的貧困率(所得が標準の半分に満たない人の比率)は16%前後で推移。これはOECDが調査した約40カ国中10位台半ばの高水準。最も低い国5%台だから非常に見劣り。安倍政権はまるで無関心だったが本来、格差の是正は大きな政策テーマになるはず。それを行うためには金持ち増税をやる必要がある。まず(高所得者の税率を上げたりして)所得税を介した所得の再分配機能を高めないといけない。消費税についても思い切った軽減税率の一方で明らかに金持ちが購入すると想定されるものは「重増税率」をかけるなど一定の累進性をもたせることも必要。
(この7年8カ月、そういうアベノミクスと真っ向から対決する議論が野党や民間も含めて弱かった。日本の経済言論状況をどう見るか?)
そこに日本の知的基盤の弱さがある。一つの問題は「成長神話」がある。「経済政策は経済を成長させること」という意識がすり込まれていて成長を生み出すものを無批判に正しいと考えてしまう。だが未来永劫ずっと成長しなければダメだと思い込むのは大いなる間違い。この観念が本来声を上げるべき人々を黙らせてしまっている。今の日本経済に最も必要とされているのは成長ではなく分配。人はなぜ税金を払うのか、なぜ財政は健全でなければならないのか、という原点のところを整理しないで議論に臨むからアベノミクスのような論理ともいえない論理に立ち向かえなくなってしまう。彼らは良心のかけらもないから言いたい放題言うわけで、こちらは大人の怒りを持って、やっつけなければならない。
(それであえて「アホノミクス」などと言っているわけですね)いや、あえてというより自然体でやっている(笑)。
新型コロナウイルス対策では10万円の一律給付など、まさにレスキュー的な政策に取り組んだわけですが一連の対応をどう評価するか?)本当にレスキュー政策になっているのか、効果が上がっているのか、そこに大きな問題がある。安倍政権のコロナ対応の特徴は「個別性」がない。派手なことをぶち上げるけど、それがどういう人の所にどう届いているのかの分析、フォローを全然やろうとしない。「やってます感」を出すためにしかやっていない感じ。これをやれば得点を稼げる、これをやると減点されるという、自分の得失点との関わりでしか政策を考えていない。真剣に考えていないから行き当たりばったりで「GoToトラベル」などという軽薄なネーミングの政策を、こんな状況の中で打ち出してしまう。そもそも日ごろからやっちゃいけないことをやり続けてきたから本来ならもっと思い切った政策をすべき時でも動けなくなってしまう。「緊急事態だから禁断の政策でもやります」と言ってしまうと、までやってきた政策が実は既に禁断の政策だったということがばれる。しかも緊急事態が収まったらやめなくてはいけなくなる。どっちから見ても動けない、雪隠詰めになっている。
菅義偉首相も「アベノミクスを継承する」と言っているが)継承すると言っている以上全く期待するものはない。名前だけ新しくして次は「スカノミクス」という言葉をはやらせたい。ただ晋三は結構気が短くて粘りが無いから言わずもがなのことを言って、それに我々が気づいて批判できるわけだが菅さんは「言い逃れのスーパーエキスパート」みたいな人でだから、もうちょっと地道な「悪者」。さっそく「デジタル庁」というものを打ち出しましたが政府が監視を強めAIやロボットとうまく共存できない人を振り落とすような恐怖の管理社会をスマートに完成させていくかもしれない。そこをしっかりと見ていかないといけない。

浜先生も晋三の所為でストレスからお肌の荒れも目立つが「お肌の曲がり角」を2回以上曲がてつてしまつたアタクシも今更ながらで銀座資生堂のプロの美容部員によるコンサルテーションも受けてしまつたくらゐでスキンケアに余念がない。

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資生堂の高級化粧品が(手前のUNOは普及品だが)コンビニコスメとどれほど違ふのか目下、体験中である。心や考へ方から美しくなるのが資生堂のお作法なのださう。

資生堂という文化装置 1872-1945

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  • 作者:和田 博文
  • 発売日: 2011/04/27
  • メディア: 単行本