甲辰年四月十七日。気温摂氏16.1/30.1度。真夏日。昼間から何だかブラッディマリーが飲みたいと思つた。冷たいビールではなくてBMが。出かけた帰りにトマトジュース買ひ求める。
偶然にテレビをつけたらこれをやつてゐた。〈芸能花舞台〉が〈にっぽんの芸能〉になつて、それの〈新〉となつたところまでは時々見てゐた番組だが〈きわみ堂〉になつてからは見る気がしなくなつてゐた。
高橋英樹プレゼンツ!市川左團次の芸と人 - 芸能きわみ堂(NHK)
髙島屋逝去から一年で歌舞伎座も追悼公演のところ高橋英樹は大河ドラマで髙島屋と共演もあり髙島屋について歯に衣をきせず、のコメントは面白いものだつた。何となく「自分の技量とこれくらゐの力量で」で演つてゐた髙島屋も懐かしい。
▼朝日新聞土曜版(be)の「悩みの相談」(18日)で相談に対する野沢直子(タレント)の回答と朝日新聞のコメントが「物議を醸して」ゐる。
昭和47年に早大構内で起きた私刑とその後の内ゲバを題材にした映画〈ゲバルトの杜〉について。
今更これを問ひかけて何になるの?といふ気がしないでもない。これを「社会で共有」とはれてもピンとこないのが関係者以外の多くの実感だらう。
内ゲバの記憶「社会で共有を」早大の学生運動、映画化:朝日新聞
それでも世代的に今いちばん映画を見てくれるのはシニア割引の高齢者で丁度この世代のジレンマを抱へて生きてきたのかと思ふと、この映画もある程度の観客動員はあるのかもしれない。
「ゲバルトの杜~彼は早稲田で死んだ~」事件の謎、検証で追った全貌:朝日新聞
この映画は左翼の過激派の世界だが右は右で三島由紀夫のやうな世界もあつて三島由紀夫もいくつか映像作品になつてゐるがアタシは香港映画祭で見る機会のあつたミシマといふと大杉漣主演のこのとんでもパロディな作品の印象が未だに印象に残つてしまつてゐて困つたもの。
三島由紀夫の楯の会をこゝまでパロディに出来るのなら連合赤軍も同じやうにパロディにできるのかといふとそれはできないのは三島由紀夫の世界は諧謔的な要素があると感じられるからなのだらう。それに対して連合赤軍には諧謔と捉へるやうな余裕も何もあつたものぢゃないのだから。