富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

ハーメルンの笛吹きどぜう

fookpaktsuen2012-09-22

農暦八月初七。秋分。未明四時すぎに起きてしまつたが昨晩寝たのも十時ころ。朝一つ仕事済ませジムで小一時間走る。Z嬢とFCCのダインで昼餉。例湯とタイ風牛肉入りサラダのみ。せめて炭水化物なし。Bloody Mary一杯。珈琲豆、香辛料、食材など購ひつつ上環の正隆行まで漫ろ歩き。偶に立ち寄る少しは馴染みの店少なからず。オリンピアグレコ埃及珈琲の若旦那がPower MacOS9を未だ使つてゐるのに痛く感動。帰宅してiPhoneiOS6を下載。噂通りに使ひ勝手の悪さ甚だき蘋果の地図機能。無聊に何気にネットで映像漁つてゐると何度か見た昭和37年の十一代目團十郎襲名の助六あり通しで眺める。成田屋と大成駒は別格として意休役の蓑助XI、勘三郎XVII、紀尾井町と皆さんお上手。晩に素麺茹で食して映像で清水ミチコ矢野顕子やドリカム曲作り、志村けん柄本明の「芸者コント」など見て笑ふ。
▼米国がどぜう首相に対して原発ゼロとは言い切らぬやう変更余地残せと伝へ原発ゼロ閣議決定回避と都新聞(こちら)。「日本が原発や核燃サイクルから撤退し、安全保障上の協力関係が薄れることを米国が恐れ……」って国民の生命より日米、いや米国の安全保障=覇権優先。わかりやすすぎる。それにしても三一一核禍といひ、消費税、尖閣、沖縄の基地問題といひ、こゝまで自民党のときは何もなく民主党で問題多発となると民主党なるもの、なんて不運の政党か、と少しは同情したくもなるが政権交代!と叫んだぶんの落し前はつけてもらはないといけない。
▼野田氏の代表再選はグリム童話の「ハーメルンの笛吹き男」を思い出されてならない。笛を吹く野田氏に率いられ民主党議員がいなくなる…。と(笑)都新聞社説。
野中広務先生が尖閣の国有化は民主党政権の選挙での票狙ひ、若い日本人は戦争で中国に与へた被害がどれだけのものか理解してゐない、と中国中央電視台の取材で謝罪。野中先生の発言ぢたいはその通りだと思ふが、この時期にこの発言で当然のやうにCCTV側はこの発言を煮るも焼くも……。たゞ日本の政界にも、それも保守の重鎮でこんな真摯な態度で中国を見てゐる政治家も(引退してはゐるが)ゐる、といふのは中国での対日感情にはいゝことのはず。勿論、2ch的ネット界では「まだ生きてゐたのか」と祀られてしまつてゐるが。