富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

四月廿五日(火)百年ぶりに早晩にジム。湾仔の春園街の楊春雷にて涼茶を飲んでからジムに行くお決まりのコース。一時間徹底して筋力運動。帰宅途中に食材購い自宅で豚生姜焼きと有機野菜沢山鉄板で焼く。NHK4月番組改編にてニュース10の今井環氏のあの「人の良さ」、悪く言えば毒にも薬にもならぬアエラ的な姿勢も番組打ち切りで見られずニュース番組はNW9となりNHKの堅物記者「会津の男」柳澤秀夫のアンカーぶり初めて眺める。NHKにしては「皆様の」でないクセのある姿勢もいいが晩9時のニュースというわりには華がない鴨。いずれにせよ日本の「報道」番組のいい加減さ、役立たずはご他聞に漏れず。例えば大型連休の海外旅行という報道で成田空港から中継。「大型連休を前にすでに海外旅行に向かう人たちが……」と画面には出境手続きに向かう人たち写すが、普段の成田となんら変わらぬ風景。実際にこの人たちのどれだけが「大型連休前の観光旅行」なのかなど誰もわからぬ。がテレビ側が勝手に「大型連休前の……」にしているだけ。続いて「海外でのリゾートなど観光地狙ったテロ」の話題。大型連休で海外に渡航する人も多いわけですが、と最初に旅行代理店の担当者に取材。「最近の情勢を見ていますとネパールやフランスでの反政府デモなどは事前に状況がわかっているわけですから現地の情報を入手できますし、海外渡航の場合は事前に外務省の渡航情報などを参考にして……」とこんな話、旅行代理店に言われる必要もなし。会津の柳澤氏は顔に「くだらないコメント流すなよ、まったく」と明らかに書いてあり憮然とした表情で「海外での安全は、確実な情報なんてないわけですよ。自分の身は自分で守る、結局はこれしかないわけで……」と、おっと、NHKにしては「皆さんのためにならない」本音トークと期待。だが続けて「海外に出たら、海外は日本じゃないわけですから危険がともなうわけで……」と、おいおい、結局ここに落とすか、で残念。さんざん高校生の老人殺害だの12歳の母親殺害など一連の少年殺人報道した上で未だ「日本は安全」でコメントまとめるとは。こんなことが報道番組で流れるのは世界でも日本だけだろう。これは報道ではない。ただ幼児相手の「お出かけする時は沢山の人がいるから気をつけてね」。それを晩の9時に報道番組として流し視聴者がバカ真面目に見ているのがちゃんちゃら可笑し。JR福知山線脱線事故から1周年、も延々と悲しみも癒えぬままの遺族の姿映すばかり。補償がどうなったのか、JR西日本は何がどう改善されたのか、など一切「報道」なく、被害者の遺族をば同線の列車に乗せて不安など語らせる悪趣味。制作サイドも制作サイドなら遺族も遺族でよくしゃべる。不思議な世界。
▼着々と教育基本法改正に向けて動く。自民党の安倍某も「自民党結党以来の悲願」と、このへんは自主憲法改正自民党結党での党是であったはずだが教育基本法は果たして「結党以来の」悲願であったかどうか。保守派の間で「癪に障る」教育基本法改定の動きが今日に至ったのは事実だが。このへんいついては小熊英二先生あたりに解明してもらいたいところ。ところで自民党教育基本法改正に熱心だが昭和22年の衆議院での教育基本法案委員会での討議記録など読んでみると第十条の「教育行政」について「不当な支配」とはどういうものを指すのか、という質問に対して政府(文部省調査局長辻田力氏)は
第十条の「不当な支配に服することなく」というのは、これは教育が国民の公正な意思に応じて行はれなければならぬことは当然でありますが、従来官僚とか一部の政党とか、その他不当な外部的な干渉と申しますか、容啄と申しますかによつて教育の内容が随分ゆがめられたことのある。(中略)そこでそう云ふふうな単なる官僚とかあるいは一部の政党とかいうふうなことのみでなく、一般に不当な支配に教育が服してはならないのでありましてここでは教育権の独立と申しますか、教権の独立ということについて、その精神を表わしたのであります。
と答弁。キョービの自民党、改正に熱心な文科省官僚はこの先達の言葉をばよく読み返すべき。
▼教育といえば小学校での英語導入も争点。朝日新聞でも「相変わらずチェック柄の背広がお似合い」の中嶋嶺雄センセイ(推進派)と立教大学の鳥飼玖美子教授が英語教育の専門家ながら反対にまわるのは「通訳翻訳」のプロとしての利権維持が目的か(笑)。個人的には幼稚園生の頃に「カソリックの幼稚園にて日曜学校で優しい神父様に英語教わった」(今にして思うと妖しい)経験からすれば英語習ったところで別に「日本語で考えること」に支障もなし。別に週3時間だか英語習ったところで何の影響があろうか。逆に小学校で英語習わずとも英語だろうが中国語だろうが達者な人は達者なわけで、よーは外語に接する機会があるか、必要の有無にすぎず。「日本人は外国語が下手」というが香港に暮していて英語だろうが広東語だろうが北京語だろうが上手な人はいくらでもいるわけで会議など日本人同士でも他の参加者の手前、英語で話す機会もあり。英語をどう学ぶか?など検討する前に、実際に英語に接すればいいわけで、例えば、あの大量の翻訳情報をば止めてみるのも一興。海外からの情報が欲しければせめて英語と漢文くらい解せ、と。それで明治の頃は上手くいったわけで、好奇心あれば外語を習得せねばならぬくらいに。
▼hatenaのブログのほうの富柏村日剰で富柏村に辿着いた検索語を集計していみると今年2006年の検索語トップは片岡郁美(219回)。言わずとしれたフジモリ夫人。で「片岡郁美」に続き10回以上検索された単語は、香港(209)、香港日剰(49)、ホテル(48)、富柏村(43)、安璋煥(26)、上野富吉(25)、マカオ(13)、片岡(13)、ホテル三條苑(12)、中国(12)、寿司加藤(12)、在日(11)と、13語のうち6つがフジモリ夫人絡み。これ以下
9回 leroy、写真、山崎晃嗣、プリンセスガーデン
8回 安藤政信李嘉誠、梅原、検索、粉嶺、陳日君
7回 nhktumiキーシン、ホテルプリンセスガーデン、三條苑、叉焼の作り方、大浪湾、尖沙咀朝日新聞、益新美食館
6回 ジャズラーメン、光クラブ、北角、宮崎陽介、富柏村香港日剰、尤敏、文化横丁、日剰、梅原市長、雲門舞集、香港マラソン
5回 ハイアット、マラソン五明祐子、北海道、同楽軒、呉彦祖大喪の礼、旺角、映画 、柏村、癒信、直島 、社長、雲陽閣川菜館、黄油蟹
と続き以下、4回以下で目立ったり可笑しいのは、サインバック、 李景粥品専家、肛交、那須ご用邸、鄭富吉、ブラザー軒 、中電国際、夜総会 、大江健三郎、、泰昌餠家、結婚、花はさくら木……等々。無節操といえば無節操。