富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2005-12-28

十二月廿八日(水)雲一つなき快晴。朝寝貪る、といっても七時すぎには起床。昨晩は睡魔に襲われ日剰も綴らずに寝てしまひ記憶のままに綴る。旧市街を全く歩いておらずにチェンマイを去る日となり午前中、旧市街をふらふらと歩く。銀のピアスや麻のハンチング帽など購ふ。日曜なら歩行者天国になるラーチャダムヌーン通りを歩いていると閑静とした屋敷あり何処かと思えばTamarind Hotelで次回はぜひ泊りたし。Wat Phra Singの寺院参拝。寺内に男子中学あり普通の学生と僧衣の学生が一緒に学ぶが修業中でも昼休みにアイスクリームなど頬張りも可とは。三人の王の像。散歩しながらホテルまで戻り荷造りしてチェックアウト。荷物預けトゥクトゥクで市東北のファーハーム通り。チェンマイ名物のカオソーイ食そうと老舗のカオソーイラムドゥアン。チャルーンラート通りまで南に下り骨董品屋など何軒か冷やかし山岳少数民族とのフェアトレード看板にするドイチャーン珈琲でエスプレッソ。ピン川を渡りウローロット市場。チェンマイの胃袋。ホテルまでさらに散歩して夕方、ホテルから荷物もって「乗れるの?」という感じだがトゥクトゥクチェンマイ站。往路が三両編成の列車がトラウマになっており恐る恐る16時45分発のバンコク行き特急14号は11両編成にひとまず安堵。食堂車もあり。写真はちなみに左から機関車後部にある乗員用寝台、一等車個室3葉、二等寝台、食堂車、食堂車厨房の順。車中1泊14時間の夜行は奮発して1,253バーツ(3,700円)も出して一等寝台はコンパートメントで1996年の韓国「現代」製の二人用個室で想像よかずっと快適。ソファで夜になるとソファ背凭れを上げると二段ベッドとなる仕組み。乗車券、特急料金に個室寝台料金まで含んで、で1,253バーツはお値打ち。二等寝台は一瞬、昔の国鉄の「はやぶさ」や「はくつる」など電車寝台特急に似た客席配置だが両側二人対面掛けで夜は二段寝台であるから、これもけっこう快適だろう。通路左右の梯子が目立つのは荷物置き場もある優れ物。食堂車は六卓。一等車には給仕が夕食の注文を聞きに来て個室まで料理運ぶサービスあり。当然、タイ料理でトムヤンガイ、カレーと肉料理にご飯と果物がついて150バーツは列車値段。一等車は先頭車一両のみで二等からの乗客は一等車の車掌(列車長)が厳しくチェックして一等車両に入れず。夕陽浴びる刈り田に牛や山羊が遊ぶ光景が続く。個室で夕食済ませ日剰綴りバンコクから持参の半分ほど残ったジャックダニエルに酔いJoseph Stiglitz教授の“Globalization and its discontents”(ペリカン刊)を少し読み寝台に臥せる。何年ぶりかの夜汽車。三年前に北京から香港まで乗って以来だろうか。

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