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二月二十七日（水）快晴。レース前また日没前にHappy Valleyに着いてしまいふと成和道の頂好なる、若手ながらすっかり枯れてしまったコメディ映画監督の某が経営者である茶餐廰にて雲呑麺。芸能人がかなり来るわけで（あたり前だ）開店半年もせず中環にも二号店と監督はどちらが本業かわからずだが雲呑麺は麺といいスープといいかなり上品だが上品すぎはしないか。コクは要らぬが旨味に欠ける。が、いずれにしても隣家のやはり芸能人上流階級ご用達の蓮園麺家は値段が倍にて打撃ではあろう。雲呑麺食しても更に時間ありふらっと慕情。刺身と熱燗ですっかりいい気分。今晩のR6は41倍の二番の馬が来る、と店の若衆。まさか……一笑に付す。競馬。R1（五班2200m）神様仏様Size様にてDARLEY (N149) 単複だが今日が香港最終レースのKing、この馬で連続三回三着ではあるものの所詮Kingで外す×。TWEET(A326)が好調のDyeで今日もDye活躍か。R2（四班1650m）FORTUNE TYCOON (S187) は Doleuzeで単複、ELEGANCE (V119) D Whyte一番人気で一着、FORTUNE TYCOON三着○。R3（四班1200m）は3Tレース首關にて順当には来まいとCoetzeeに期待してBANK ON IT (T236) に複勝のみ×、Dye好調にてSize厩でCARRY THE NEWS (B191) 来て一番人気PARADIS (B044) はDoleuze にて二着。シンジケートでは三着のWINNING WAY (B17) 外す。トイレで小用が混んでおり個室で小用を済まそうと入ったら便器に『大勝』落とし！予想も見失い盲となる。空には満月浮かび不吉な予感……。気分転換に数年ぶりに煙草買って吸ってみるが（Dunhill Menthol）美味くない。R4（四班1650m）6.6倍で五番人気という混線にてSTAR DRAGON (V078) Marwing複勝のみ×、大熱門DoleuzeのMONEY WINS (T165) 、Size厩WINMARK (A137) Dunn、MASTER MARAUDER (A184) Whyteと来てシンジケートでは三連複となり、もしR3のWINNING WAY入れていればHK$30,515なり。R5（四班1200m）3Tレースも中休みのR5にて一番人気DANHERO (A337) Marwing単複とするが八着×、初戦となる父系Citidancerの豪州三才馬PRECIOUS SWEETIE (B247) 30倍で一着（Leung君じゃ買えないよ）、Size厩LUCKY TRIO (B199) Dye三着入る。やっぱりSizeか。R6（三班1650m）三年前のシーズンで競馬を始めた時から買い続け裏切りが多いが最近４戦は3223と複勝確実なTELECOM PRINCE (P223) はWhyteも複勝ならイケるだろうと複勝、「なんだオマエのそのやる気のなさは！」というくらい直線でWhyte何もせずただ跨がるだけで六着×。ウソのような話だが慕情の店員が言っていたCONVERGENCE (V289) Kinaneが前晩41倍がそれでも22倍で一着……。R7（三班1200m）一番人気はSUPER SPRINT (A274) Marwingにてパドックでも雄姿惚れ惚れながら今晩は負け続け少しでも回収をと思い返し馬見て四番人気DEREK'S CHOICE (V137) Doleuze との連複ちゃんと来たが8.7倍（笑）一応◎。SUPER SPRINT一班馬だ、あの走りは。R8（三班1800名）今日はSize調教師と私の折合い悪くでも最後このレースはLUCKY COMBINATION (A090) Dye以外の選択なし……のはずがLai君でORIENTAL TREASURE (T030) 、Ting君でSPEEDY FORWARD (T181) 、Sit君でHONEST DRAGON (S223) と来てしまい確かにSPEEDY FORWARDもHONEST DRAGONも好きな馬ではあるが丁君と薜君では買えず。LUCKY COMBINATIONは見事にケツ二着。▼蘋果日報の蔡瀾の随筆にて銀座のイエナ洋書店すでに店終いしたことを知る。一月十七日のことなり。映画を見る前にソニープラザで雑貨を眺め天賞堂、イエナ洋書店と歩けば一時間ほど時間を潰せ、イエナでは洋雑誌の購読手続にきた田中康夫チャン、何度も故・植草甚一翁が煙草を吸うために店の本を門外まで出して読み耽っていた姿を見たことを思いだす。オモチャのキンタロウも珈琲のらんぶるも今はなし。▼信報の巻頭社説曰く、日本経済の回復どころか構造としての溶解（Melt Down）に対してアジア金融危機の際に日本が先頭にたち地域経済建直しが期待されたが寧ろ他国より改革、回復が遅れ、依然世界第二位の経済体であるとはいえ欧州に比べ回復の兆しとなる要因がなく、寧ろ日本という存在は世界経済の回復にとってお荷物になってきている、と。ここまで書かれるとは……。▼香港の新聞購読率調査、読み回し及び数紙購読が多い香港だが、購読率は東方日報（57.2%）、蘋果日報（53.2%）、明報（22.2%）、太陽報（16.5%）、成報（8.2%）、星島日報（7.7%）、経済日報（4.9%）、South China Morning Post（4.6%）、信報（3.9%）、新報（2.7%）、文匯報（0.8%）、商報（0.6%）、大公報（0.3%）、HK iMail（0.1%）となる。東方より蘋果のほうが平積みも売切れも多いように思えるが圧倒的多数であるオヤジ系読者の存在が私に見えないだけか。すでに「終わってしまった」明報が予想以上の健闘。調査対象となったのが公務員教員などが多かった？。政府関係のつまんらぬ広報記事多いだけが生き残り戦術。太陽報はオヤジ系東方日報の姉妹紙にて余り読まれている気もせぬが健闘は立派。かつての大衆紙・成報は創業社主も亡くなり読者年齢層もかなり高く読者逝去とともに休刊は確実。星島日報、かつて最大販売量を誇った新聞も成報に負けては風前の灯火。経済日報、不動産と株屋の新聞だがバブル期には一般購読者も増やしたが下火、但し不動産屋の店舗数分の最低発行部数は確保可。SCMP、香港のQuality Paperとして位置は保つが購読率が低いのは法人購読ばかりで実際に英語で生活する人口が4.6%ということか。信報、少なくても人口の3.9%は良質な市民階級が存在する、と信じたい。新報、成報と同じくなくなる運命にある。文匯報、中共系のどちらかといえば文芸派、たまに面白い記事もあるが買わない。商報、中共系経済紙、マルクス経済學紙とは違う（笑）。大公報、中共系公報紙。以上中共系三紙は一般購読者が少ないだけで実際には中国系企業などに無料頒布されている量は実際は大きい（はず）。それにしても香港のSCMPと並ぶ英字紙であったHK Standard（星島系）がタブロイド版となって再出発のiMail、この数字はかなり拙い。▼天安門事件当時の学生運動リーダーで米国に留学亡命中の王丹君が信報に書いている。2月５日のNY TimesにJohn Tierneyが911事変後の全米を圧巻する愛国主義の熱潮を過剰（gult）なる表現にて語りTierneyは林彪が井岡山にて毛沢東に向かって言ったという「紅旗還能打多久？」（紅旗はあとどれくらい掲げられるのでせう？」という言葉を用いて、今回のこの米国の愛国主義はスーパーボウルが終わるまで続くであろう、と。王丹も見るについて911による愛国主義もさすがに熱が冷め左寄りのリベラル媒体からだんだん主流派媒体まで冷めた見方が広まりつつあり、それが美国という国家の生理としての自助作用として作動している、と。美国にマッカーシズムが吹き荒れた50年代に良心宣言をしたMargaret Chase Smithの、このような自由思想も最終的には米国への貢献であることを引合いにして、この自助作用もこれもまた（いい意味での）米国の愛国主義の一部である……日本も見習えぬものか。911事変のあと紐育の教育委員会が市内の全ての小学校に対して生徒は毎朝必ず一度「忠貞宣言 Pledge of Allegiance」を唱えるよう義務づけたがこれに対して第三区学校委員会が1943年！（第二次世界大戦中）に西バージニア最高裁の判決を用いて学生がこの宣言をせぬ自由権を主張している。このような自由こそ米国のいい部分。確かに。天安門事件もあれはあれで学生の愛国心からの行動でありあれを反革命罪ではないのだが（反体制）、王丹曰く自我抑制の効いた愛国主義こそ大切、と。狂信だけは困るのだ。▼ICQにはWin機も使っているのだがWin機の日本語IME2000であるとかATOK13であるとかが所謂「放送禁止用語」に該当する言葉「盲」であるとか「唖」であるとかが「盲目」とか「盲（もう）」では変換できても「めくら」では変換できないような、そういう感性であることを知る。Mac機はことえりもEGWordも幸い？そういう統制なし……なんて言っていると制作元に改善要求など行ってしまふのか。そのうち漢和辞典からも「めくら」という読みが消えたりして。