陰暦十一月晦日

元旦には香港のかなりの数の学校で一斉に国旗掲揚式典開催された由。祝日に、である。一昨年、学生が大学を占拠して警察との攻防となつた理工大でも大学正常化の象徴としてかなりの規模で国旗掲揚式典開催され理工大の学生がそれを自豪（誇りに思ふ）と（大公報）。この学生ら赤いマスクしてゐるのだから大学も安心の親中土共の学生なのであらう。香港大学キャンパスから撤収された〈国殤之柱〉につき香港大学牛耳るアーサー李国章が天安門事件追悼のモニュメントなのに、なぜ彫塑のツラは西洋人なのかとイチャモン。作者は世界中で権力により抹殺される生命、人権を追悼するものであつて重祚が西洋人だとか問題ではない、と反論（明報）。歴史の事実を抹消して歴史を改竄してはいけない、と。御意。

官憲の報道抑圧に戦々恐々の明報であるが日曜版（星期日生活）で一昨年の逆権運動の日々を淡々と省みる論調はまるで中島みゆきの〈時代〉や〈世情〉の世界。

陰暦十一月晦日。気温摂氏▲5.2/7.9度。箱根駅伝を３区に入る戸塚中継所くらゐまで何となくテレビをつけ放しにしてゐて、そのあとお湯屋に行つても脱衣所やサウナ、露天にまでテレビが箱根駅伝を流してゐるのでつい／＼往路のゴールの箱根まで見てしまつた。湯疲れで午後すこし寝る。

早晩に傾城水戸。今日から初売りで客多し。このデパートの高層階からの眺めはなか／＼のもので南に筑波、西に赤城山から日光連山までが一望できて夕暮れはまことに美しい。母と妹と家人で軽くお正月の会食。去年のお正月はこんな会食すらせずにお正月が終はつてしまつてゐた。

昨日の追記：維納フィルの新年音楽会のNHK中継で番組のゲストに〈笑点〉を“卒業”の林家三平師匠。中入りで彼の落語聞かされるか？😨とあばらかべっそん😅だが中入りでは同じくゲストの反田君のピアノ演奏であつた。

我已取消対立場新聞的支持

夜明けで東の地平線には低く厚い雲。この東は大洗だが初日の出は水平線からではなく、この雲の上に浮かんでくるのだらう。Ｅテレの新春舞楽で宮内庁式部職楽部による左方の舞「承和楽」と右方の舞「新靺鞨」見る。ご来光の出の前に月がきれいな夜明け。NHKの朝の体操のお正月祝賀はかなりイカした演出でぜひ来年の元旦にこれを皆に見ていたゞきたい。朝の体操に続き新春能狂言は宝生流で和英さんの〈草薙〉。

年暮に京都南座の顔見世も行けずしまひ。それでも山田松さんの屠蘇散はさすが香り豊かで、これで本当に疫病邪気を屠りたいもの。印香もお正月用で〈松竹梅〉。

陽暦元旦の初日はじつに鮮やかで陋宅奥の台所の方まで水平に朝日が差した。気温摂氏▲2.5/6.4度と寒いのだが日差しのおかげで室温は暖房なしで18度くらゐまで上がり居間のチューリップの生花もきれいに開き始めた。

元朝参りで水戸八幡宮へ。古呂奈対策にならぬやうになのだらう、神社の職員や警備員が指示するまでもなく行列に。30分ほど並んでやつと参拝となるが賽銭箱の前で拝むための列で賽銭箱が２つあり何れかが空くと次の人がそこで拝む。正面でなくとも拝むのは左右からでも良いわけででも良いわけで賽銭も賽銭箱に斜めからでも放れるが久ヶ原Ｔ君が訝しがつてゐたが確かに「真ん中でないと仏様、観音様が見てくださらない」とでも思ふのか、本来は確かに「慈眼視衆生」であらう。このお参りでお昼になつてしまひ菩提寺に掃墓にゆくのに途中で開いてゐるのといつたらコンビニかマクド🍟で後者で「グラコロ」バーガー頬張る。かうした商売は元旦も休めず大変だがヤマト運輸の宅急便も今日、陋宅のマンションで配達に来てゐた。元旦くらゐ限定的に公共交通機関と年賀状の郵便配達、救急医療や警察消防を除き社会活動を停止しても良いのではないかしら。神崎寺掃墓。帰宅して夕方、テレビ録画で007のDr. Noを見る。この映画での007シリーズ第１作がもう60年前とは。当時は米ソ冷戦の最中で偶然にも映画公開時にキューバ危機となつたが（映画の舞台はジャマイカ）米ソ対立のなか撹乱するDr.Noが中国人で中国系の悪組織といふのが何とも……。晩は維納フィルの新年音楽会＠楽友協会音楽堂をNHKで見る。指揮はダニエル＝バレンボイム。かうして音楽の素晴らしさを楽しむ人々が人種や国籍を超えて、と悪疫の退散と世界の平和を祈るマエストロ。普段の生活でこんなに朝から晩までテレビを見たりすることもない。


〈立場新聞〉に現行では毎月US$5のカンパをしてゐたが立場新聞も停刊で組織壊滅となるので立場新聞を読めなくなるのだから、このカンパも停止の手続きをした。この経済的支援受付けは香港で設立されたliker.landといふNPOで立場新聞はそこにファンディングを立ち上げ、そこで支援金を募つてゐた。このliker.landは言論や表現活動など資本力のない団体の活動を支援するNPOで当然この団体も当局から圧力がかゝるであらう。

昨年一年ですつかり政治的にも安定を創生した香港。中央政府と习近平国家主席の指導の下で香港市役所の優秀なエリートたちが香港をどれだけ繁栄させることができるのか、それに世界中の関心の集まる2022年が始動するのだ。西側の欧米諸国は香港に自由な言論や人権がないといふがシンガポールも実質的一党独裁で同じ状況なのになぜシンガポールのことは非難しないのか。中国だから非難の対象とするのは中国が米国を脅かすだけの経済大国となり世界の主導的立場になることへの警戒があるからなのだ。さういふ不公平に対して中共は声を大にして偏見を是正していかなければならないのでR。

香港国安の一年

香港にとつて今年は国安法そのものの一年。六月三十日にこれが制定され具体的細則もないまゝ公布。それ以降は国安法で「何でもあり」となつたが六四追悼活動を二度と香港でさせない上で国安法施行の、まるで前夜祭のやうに蘋果日報停刊だけは国安法を待たず六月末だつたのが印象的。国安の法律があらうがなからうが蘋果日報は絶対に潰さなければいけなかつた。国安法の施行以降は支聯會や教協など民主諸派の組織や六四記念館、各大学の六四モニュメントなど撤去までを本年中に完了すること。邪魔な民主派を排除した上での愛国者による完善選挙の成功など一連のプロセスのなかでは容易いことだつただらう。……この一年に「告別」といふことが明報にできる勇気かしら。こんな年がもう二度と来ませんやうに、と。しかしもうこんな自由や民主、人権を弾圧する年なんて願はなくても、もう二度と来ないでせう。なにせ弾圧する対象をすべて粉砕したのだから。こんな理不尽な民意無視の悪政を何うすれば林郑や香港市役所のキャリアどもができるのか？と不思議なところだが彼らにとつては、この危険分子らを排除した安定に、日本でいへばファッショを新しい時代の到来と感動できた「近代の超克」のやうな溌溂を感じる快感なのだらう。一昨年にあれほど「無能」と罵られたエリートの開き直りは狂人日記の世界でもある。

警察に身柄拘束されたデニス＝ホーや呉靄儀弁護士、方敏生（アンソン陳方安生の妹）ら釋法される。デニスは予定してゐたネット配信の音楽会を予定通り実行と第一声。尊子の漫画（明報）では「報道」の自動車がクレーンで潰され市役所政務司（ピカチュー李）が「この自動車は赤ランプを点灯してゐたことが国家安全に危害及ぼした」と説明。

本日陽暦十二月大晦。気温摂氏▲1.7/6.5度。晴。陋宅の掃除なども大方済んで新年の年齢や法事の早見表や易暦など用意すればもう手持ち無沙汰。厳寒で陋宅も随分と寒いのだが居間や寝室の蛍光灯の白色が余計に寒々しく、せめて「電球色」にすれば少しは暖かいかとビックカメラへ。現用の蛍光灯持ち込みとても親切なスタッフのお兄さんがきちんと適切なものを選んでくれる。持ち込んだ蛍光灯なども店内で廃棄処分出来はありがたい。一旦帰宅して家人と空っ風厳しいなか散歩に出て蕎麦の「みかは」で注文しておいた年越し用の蕎麦を受け取る。この人気の蕎麦店は本日は持ち帰りの蕎麦の予約分の販売のみ。それでも受け取りは行列に。予約なしでは不可。そこに「さっき電話で予約したんだけど」と店の方と懇意で融通きいたことを必要もないのに聞こえよがしに大声の客がゐて周囲は客も店のスタッフも白けるばかり。

晩はテレビでN響の第九（尾高忠明指揮）を聴くところまでは起きてゐられたが祇園寺か？の除夜の鐘が鳴り出した頃に臥床。水戸は藩政期の寺社排除で旧市街に寺が少なく除夜の鐘も寺が限られる。能楽タイムズの正月号で梅若万三郎師と畏友・村上湛君の対談を眠落寸前で読んでゐたら湛君から名前も出さぬが或る落語家のことでLINEが来て年末最後の語らひとなる。万三郎師といへば今年六月大阪の大槻能楽堂で師の〈景清〉があつてチケット迄とつてあつて日帰り強行で見に行くつもりが残念ながら行けなくなつてしまひ、この対談でも触れられてゐるが名舞台で実に残念であつた。

立場新聞停刊（拾遺）

昨日〈立場新聞〉ガサ入れで高層身柄拘束し即日停刊に追ひ込めば、これでミッション済んだかといへがさに非ずで９億円の運用資金の源泉は？で盛り上がる。この躍動が香港警察と党紙（大公報）で連動してゐるのが何とも……。党紙の紙面など立場新聞のロゴ▱の意匠を真似するまでの念の入れやう。何が楽しいのかしら。９億円といふが企業の資産として驚くほどの運用資金額ではないし蘋果日報なき後に立場新聞に託された期待で、かなりのカンパもあらう。基本は閲覧無料だつたが読者に運営資金援助を求めてをり毎月定額でアタシだつて雀の涙の額だが収めてゐた。それを、この報道を隠れ蓑にした反政府活動で海外の反中勢力が資金援助してゐた！といふのが官方の興奮するシナリオで蘋果日報のときもそれだつたが米国のCIAが支援！といつた愉快な証拠はまだ出てきてゐない。

政府（香港市役所）を抹黒（黒く塗りつぶす）し警察を攻撃！で反政府運動を扇動といふのが〈立場新聞〉に与へられた罪なのだが政府を批判するのも民主化を主張するのも自由であるし警察の臆病な警官が明らかにパニックでキレてしまつたときの暴挙など「おかしい」といふのは当然で、あれを黙つてゐたらよけいに「正気か？」と思はれるだらう。しかし狂気の彼らにとつては正気は全て狂気に映るから。

〈立場新聞〉の元役員で香港警察が逮捕状出した一人は練乙錚：一昨年の反送中運動以前に雨傘の頃で香港の政治状況に何か限界を感じてしまつたのでせうか、香港第一健筆と称された信報社主・林行止が（行止先生も今年七月に断筆をしてゐる……こちら）自らの健筆の次を託した練乙錚だつが乙錚先生も日本に旅居で秋田国際大学から今は山梨学院大学で教鞭の日々（特任教授）。香港は日本と犯人引き渡し条例が正効してゐるが日本政府も容疑者引渡しには応じないだらう。この明報の記事（上）も、あくまで「事実」を淡々と封じて疑問は辛うじて記協（香港記者協会）のコメント（報道の自由に対する衝撃は極めて大きい）と書くのが精一杯である。

蘋果日報、立場新聞と潰したことで、さて次は何が狙はれるか、虎視眈々。香港電台（RTHK）とSCMPや明報はすでに政府批判などせぬ優良メディアと化してゐる。明報は記事は順当であるのだが今だに尊子の不良なる政治漫画（下は今日の掲載）など載せてゐることがけしからん……この「けしからん」こそ戦前の日本軍政府や官憲もさうだが理路不明の思考に乏しい憤慨でしかない。これ（尊子の漫画）が放置されてゐるのが不思議だが来春までもつかしら。記協は代表の買春といふ醜聞も披露され組織解体で、できれば大公報や中方メディアの記者の加入により組織健全化が求められる。外国人記者倶楽部（FCC）はさすがに「外国人」記者倶楽部なので中共の記者が加入すると「一国」の原則に矛盾するので対応に苦慮するところだが中環の歴史的建築である政府物業を有利な条件でFCCに貸与してゐるのを厚遇を渋ることで嫌がらせはできる。かうして一つ一つきちんと潰してゆけば良い。藤井聡太君の八冠達成より間違いなく早く香港の「反政府メディア総潰し」は完了するのである。

本日陰暦十一月廿七日。気温摂氏▲2.6/13.9度。お正月でも絶対に切らしたくないのは美味しい珈琲、美味しい食パンと牛乳。居間と玄関にお花もいつもより少し華々しくして床の間には梅枝。お線香も山田松の〈梅兆〉にして屠蘇散も。こんな悪疫の世はほんとお屠蘇でも飲まないとやつてゐられない。散髪もいつもよりさつぱりとしたら冬風には寒すぎた。そこまで済ませて超級銭湯に浸かりにゆく。

地元のタウン紙に水戸のラーメン屋の特集あり。茨城スタミナラーメンの松五郎。茨大生の記憶遺産の大興飯店。下市の団子やの伊勢屋。南町２のミナミ食堂と緑町の来々軒。順当なチョイスだらう。

岸田首相より「年末年始の感染対策へのご協力のお願い」 https://t.co/t1EAjloWJ3 via @YouTube 首相発信にしては閲覧数低いよね。いずれにせよライティング、悪くね？稲川淳二の怪談ぢゃないんだから。

立場新聞

「嫖妓」は遊女の意で、それだとこの大公報の一面スクープ記事「記協主席疑嫖妓」はまるで「記者協会のトップが淫賣」と読めてしまう？なんてことはなくて「嫖妓」が転じて逆の「狎玩娼妓」の嫖客で買春の意に。昔は風流に登樓で「芳客」なんて呼ばれる時代もあつたが今では売買春は醜聞で、これも反政府勢力である香港記者協会の代表が買春で官方にとつては嬉しいかぎり。買春といへば香港警察の国安トップもご多分に漏れず淫買を民方にスクープされたが、こちらは部署替へで今も警察高層にあり。

Hong Kong’s Stand News shuts down after national security police arrest 7, freeze HK$61 million in assets | SCMP
狙われないはずもなかつたが今朝〈立場新聞〉に香港警察のガサ入れあり新聞社高層を身柄拘束。

港警が民主派ネットメディア〈立場新聞〉の幹部ら逮捕 「扇動的な言論」の疑い：朝日新聞

経営陣として残つてゐた歌手のデニス＝ホーや陳方安生（アンソン＝チャン）の妹も含まれる。蘋果日報裁判など伝へる今朝のニュースを最後に停刊に。これまでの一切の記事も読めず。暴力行為を煽つたとかならまだしも、これは日本でいへば「アベ政治を許すな！」で晋三内閣は総辞職を！といふだけで「扇動的な言論」になつてしまふレベルである。

本日陰暦十一月廿六日。気温摂氏▲3.3/9.9度。快晴。水府の公設卸売市場で年末恒例市は明日まで。場内賑やかではあるが駐車場渋滞までにはなつてゐなかつた。

陋宅の掃除。ふだんから掃除はきちんとしてゐるので（といつてもアタシが、ではなく家人だが）一年のホコリを、ということもなく押し入れと机の抽斗の整理などしてみる。

我ながら整理整頓は要領が良い。この画像を見た航空自衛隊OBのＡ君に自衛隊の年末点検並みと誉められた。整理整頓されてゐれば急なことでも慌てない。Ａ君によれば暗闇でも手探りで支度できるやうに、といふのが整理整頓の理由なのだといふ。

日常生活でも何か探したときに「あれ、どこかにあったはず」はイライラする。

旅先の郵便局から自分宛に郵便ポストのデザインのハガキを出す。これが１枚出すだけでこのハガキが189円で定形外で切手が120円なので計319円もかゝる。これを並べてみたら今年は最遠が足尾郵便局である。関東で栃木、辛うじて群馬に足を踏み入れた程度。あとは東京と埼玉の東武動物公園に行つたきりとは。宮内庁郵便局だけが意匠も違へば金文字なのであつた。

本日の競馬は東京大賞典。有馬記念よりもこの年末のレースはぜひ観戦してみたい。このレースに◎オメガパヒュームが３歳から３連勝で今日勝てば４年連続優勝といふとんでもない殊勲がかゝり１番人気。船橋代表の◯ミューチャリー（２番人気）に９歳だが直近３レースの３ハロンは最速で好調▲ウェスタールンド（７番人気）で如何？ ４コーナーで○とあわや接触で外に振られた◎は内から残り200mでハナをとつたクリンチャーとの接戦を半馬身差で制しての４連覇。▲が４角で後方から大外追ひ込み３着。年末にパッと三連単を期待だつたがクリンチャー外した馬券下手でも◎と▲のワイドが取れて良しとしよう。

スズキのエブリィがトミカサイズのミニカーで「JR東日本 水郡線営業所」版出てゐる！で即買ひ。しかも Era CAR ってミニカーメーカーは香港じゃない？ 何だかよくわからないが兎に角これを入手しなければならない。ちなみにJR東日本の水郡線営業所ってのは水郡線の常陸大子駅にあって10月には行きそびれたが水郡線営業所まつりも開催。このミニカーが本夕、宅配で届いたのだが送り主はリトルレガードといふ水戸の、それも陋宅近所にあるミニカー屋（こちら）とは。なんてこった。この水戸の店なら水郡線出すと今更ガッテン。そこから800円も送料かけて通販で買つてしまつた。佐川のお兄さんも同じ彼がきつと集荷と配達のはず。年末の忙しいときに「アホちゃう？」と思つたでせうね。このミニカー店はかなりの水準なのだがオリジナル商品リストを見てゐたらトミカサイズのミニカーを並べるデスクトップジオラママットまである。それが日本で大黒埠頭とか、なぜかシンガポールで「いかにも新加坡🇸🇬」で整然としたゴミ一つ落ちてゐないのもあるのだが、そこに台湾🇹🇼もあつて、それが台湾のカーパークだけ路面のコンクリートも老朽化してゐるし、駐車スペースから走り出した車がいきなりスピンでタイヤが円を描いて大変な状況に。とんでもない偏見のやうだが、これが何ともリアルで笑つてしまつた。

陰暦十一月廿五日

本日陰暦十一月廿五日。気温摂氏▲3.4/7.1度。快晴。

競馬は本日、中山でホープフルＳ（2000m ２歳）で今年のG1の〆。有馬記念で歳末がなぜ平日にこのG1開催なのか疑問だつたが松戸Ｉ君からこんな記事を見せられた。

ホープフルSと大阪杯 G1新設の舞台裏: 日本経済新聞

なるほど開催利権で無理やり。１番人気のルメール騎乗コマンドラインは12着で優勝は２番人気のキラーアビリティで横山武騎手は有馬記念に続き今年G1を５勝目で優秀の美を飾る。１馬身半差の２着はジャスティンパレス（デムーロ）でこの３頭とも父はディープインパクトの２歳馬。

聖誕祭を仙台で祝つた知己から土産にと「萩の月」いたゞく。仙台で所謂ご当地観光銘菓で「伊達絵巻」なる商品で当てた三全といふ菓子商が昭和54年に商品化してたちまち仙台みやげで評判となり「白い恋人」や「赤福」「八つ橋」並みの全国区に。「笹かま」「牛タン」と「萩の月」なのだらう。

冬になると消防車が鐘を鳴らしながら「火の用心」に市街を廻る。これを聞くと冬の静けさと寒さが一段と際立つといふもの。昔はこのあたりも拍子木を打ちながら夜回りがあつたものだつた。

晋三再び不起訴「桜」夕食会補填は捜査終結……十分な証拠が得られなかつた？「不起訴ありき」の検察。角栄先生の時は海の向かうから「起訴ありき」だつたか。https://t.co/RsrzuKf72i

陰暦十一月廿四日

本日陰暦十一月廿四日。数年に一度の寒波ださう。北陸から北日本にかけ豪雪。水府の気温も摂氏▲4.8/6.8度と極寒で西からの空っ風も強い。

下市に野暮用あり。家人と寒さのなか少しでも運動不足解消と歩いて出かける。途中、柵町の常磐線沿ひにゴミ屋敷としてテレビでも紹介された家があるさうで路上から拝見する。現在は居住者おらず。やはりゴミ屋敷は頑なな住人ゐてのゴミ屋敷で無人だと廃墟になるのを待つばかりか。

用事済ませて下市の伊勢屋。昼前だといふのに店の前は数組の待ち客あり。だんご屋なのだが昔ながらのラーメンが評判。ラーメン啜りお持ち帰りで大福を贖ふ。無添加で夜にはもう固くなる、まさに生菓子。団子や饅頭、稲荷に海苔巻きなど拵へ店を明ければ食堂の方に客足は絶えず本当に忙しさう。

桜川の水門橋は今では自動車橋だが元々は水戸と大洗を結ぶ水浜電車が昭和41年まで走つてゐて、アタシにとつては懐かしい水戸の市街の賑はひだが、その鉄道軌道の橋がこれ。今でも橋の両端の接合部分にレールが残つてゐる。鉄道遺産。

水戸駅ビル（EXCEL）のジンズで老眼鏡誂へる。照明の明るくない陋宅で手書きや、殊にベッドに横になつてからの読書で遠視よりも乱視がひどく遠近、中近の両用はもつてゐるが、近い距離だけ見るには不便あり。８千円で40分程で出来上がり。これなら夜の読書まで自宅では不便がない。

聖誕祭の休暇で香港から深圳湾へのボーダーが混雑と大公報。防疫での移動制限もあるが、それ以上に民心が逃亡犯条例や国安法で厭中感抱き大陸に入ることを避けられてしまふといふ印象あり。それが人流が戻つたのだから社会は安定して不安もないといふ確信となる。

「香港只能走有自身特色的民主道路」と劉兆佳先生。この方は中文大学で米国人の親友Ｒ君の修士課程での指導教官（政治行政系）で当時「絶対に香港返還後の政府に取り入るよね」と噂してゐたら案の定、返還前に中央政府の港事顧問となり建華６年から10年間、香港市役所の中央政策組の首席顧問を務め政協委員に。政府批判は一切せず体制のなかでいかに立ち振る舞ふか、の御用学者然としてゐるが体制派といふのは左でも右でも体制派なわけで彼が愛国者かといへば収監中の民主派運動家らのほうがよっぽど愛国者であらう。

▼岸田首相動静（26日）【午前】公邸で過ごす。　【午後】5時27分、東京虎ノ門のホテル The Okura Tokyo。フランス料理店「ヌーヴェル・エポック」で山際大志郎経済再生担当相、小林鷹之経済安全保障担当相、木原誠二官房副長官、甘利明自民党前幹事長と食事。8時30分、公邸。……このメンツでフランス料理食べても美味しくないだろ。