農暦九月十三日。晴。官邸にて週末の残務処理。今日の競馬はClass-2のプレミアボウル(芝1200m)で大したレースぢゃないが国慶盃争つた、共にSize厩舎のIVICTORY(天下為政)とHOT KING PRAWN(旺蝦王)が3週間ぶりに対決で(それにしてもスパンが短い)、前回2着に甘んじたIVICTORYがダントツ1番人気で蝦がそれに続き「今回も蝦だろ」と思つてゐたら昨日の英国のチャンピョンステークス同様に投票忘れ気付いたらレース後で、また「買ってない馬券」的中。晩まで仕事で帰宅。日本のテレビは昔から春と秋の番組改編時期はスペシャル番組あつたが、せいぜい1週間だつた記憶。それが今じゃ1ヶ月近くスペシャルで繋いでゐないか。安易。那覇市長選挙、投票終了と同時に読売新聞が!現職の城間市長当確と打つ。朝日新聞と沖縄タイムスではなく読売が、である。前者は先の知事選で微妙なところ当確打つて見せたが読売とは「もはや負け戦さ」で開き直りか。
湾仔から路線バスでミッドレベルへ。長年、珈琲豆贖ふOlympia Graeco Egyptian CoffeeがOld Baily Stの再開発で立ち退き必要で22日で閉店。
半年前から移転先探してゐたが珈琲焙煎といふ職種柄なか/\好立地なし。家人からPMQのテナントになると聞いてゐたが店内に貼られた案内によると11月から3ヶ月の契約で、その後は未定の由。以前はこのOld Baily Stの坂道で少し坂下の反対側に先代が店を構へてゐたが今の場所に移つたのが1994年だつたと二代目の息子が語る。移転前の店を知つてゐるとは、と驚かれる。四半世紀も、こゝの珈琲愛飲。今日は殊の外、日本人客多い、と店主の弁。Hollywood Rdに面した舊中區警署やヴィクトリア監獄の建物と敷地一体が建物保存の上、大館(Tai Kwun)といふアート系施設となり(こちら)、そこを通り抜ける。これも何も「へぇ……」といふ感じ。香港で今は政治的敏感な?FCCへ。英国牛津から来港中のジャーナリストD君と会ふ。かつて上海に長く住みBBCの特派員もしてゐたD君には私が昨年深秋に上海訪れた際に再会してゐたが、彼は当時すでに愛娘の教育もあり帰英してをり偶然に査証の関係で上海に戻つてゐた。今でも中国専門とするフリーランスで中国での記者査証欲しいが居住もしてゐないと取得困難で愛妻は中国籍のため、その家族査証の申請をしてゐるとか。D君の話では香港でチャイナモバイルの携帯使つたらローミングでは香港でも自由社会のアプリやメディアに接続できぬといふ。つまり中共人民は海外でも中国の携帯ローミング使ふ限り当局の規制下。Wi-Fiにすれば規制外れる由。D君が中国留学時代からの友人S氏と今晩食事の予定ださうで大館で会ふ予定だつたS氏もFCCに来る。獨逸の方だがもともとはジャーナリストでアート業界に転じ今では倫敦の大手画廊。その香港事務所の駐在員。草間彌生刀自の作品扱つてゐるといふ話から草間スタヂオの畏友T君のことや東京のOギャラリーの話など。D君には別れ際「次は欧州か英国で」と。英国のEU離脱はどうなるのか。D君曰く習近平専制は何年かすれば過去の話となるが(晋三政権とて同様)英国のEU離脱は英国の将来へ遺す禍根多くEU離脱の国民投票は一度すでに実施され離脱となつたが民主主義であれば「民主主義は不完全であることが前提で、そのために衆議尽くすものである」から、判断失敗の上での再考はあるべき、と。御意。家人と坂を下り市大会堂へ。香港蕭邦ソサエティがDr Andrew Freris主席の私財投じる尽力で毎年秋に開催の“The Joy of Music Festival”(こちら)で今晩はGiuseppe Andaloroのピアノと弦楽重奏の演奏を聴く。