唐十郎の状況劇場があつて天井桟敷の寺山修司、早稲田小劇場の鈴木忠志に黒テント。状況劇場はには麿赤児、後に根津甚八、小林薫、佐野史郎まであつて人形制作の四谷シモンも劇団員であつた。ポスターは尾忠則、金子國義、赤瀬川原平に篠原勝之とは。昭和の終はりに状況劇場晩期の芝居を花園神社境内で見た記憶あり。テント芝居の後ろ幕が落ちてバックライトが客席を照らせば南満州鉄道の機関車が走つて来る音響のなか、いきなり「見よ、この満州の燃えたぎる夕陽を!」みたいなノリに実際に旧満州で、その夕日を見たアタシはちょっとシラっとしてゐたかもしれない。寺山修司の死から40年以上が経つてゐたとは。
甲辰年三月廿七日。気温摂氏12.3/30.4度。暦では立夏どころか水府では今年初の真夏日。狂気。午後遅く風強し(最大12.5m)。自転車の運転も難儀。
日本時間で朝8時前の朝食時間のケンタッキーダービー。なにせフロリダダービー13馬身差で圧倒的勝利の◎フィアースネスがゐて日本馬の◯フォーエバーヤング(酒井騎手)は2番人気。この2頭で三番人気△シエラレオーネといふ、それ以外馬券の組立ては無い。なにせ馬も騎手も何も知らない。よつて馬券買はず静観。結果は10番人気!のミスティックダン優勝で△二着で◯が三着なのだが、鼻差、鼻差なのである。◎があばらかべっそんの15着の番狂せ。それにしてもこゝまで僅差とは。矢作調教師も坂井騎手も「悔しい」とまさに男涙。こゝまでこのコンディションで来られたのだから、そりゃ勝たせたかつた、の無念。それにしてもターフでは想像もできない、このダートの至極な戦ひでフォーエバーヤングがこゝまで善戦しようとは。
競馬 NHKマイルカップ「ジャンタルマンタル優 G1レース2勝目」NHK
こちらのレースは◎アスコリピチェーノに期待高くルメールはドバイでの負傷からの復帰戦。◯ジャンタルマンテル(川田)も2番人気。この2頭では面白くない。横山武騎士の▲アルセナールを軸に◎と◯に流すが結果、▲はゲート開いたところで舞い上がつてしまひ後半の位置どり上手くいかず▲は埋没で◯が優勝。◎はルメール騎手が最後直線で前が詰り内側への極度な斜行あり(過怠金3万円の制裁)2着といふ結果に。▲は大外の18番だつたが「ゲートに入ってから開くまでが早くて中で体制を整える時間がなかった」と横山武騎手の弁。