富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

トランプーチンペイの時代

辰年二月十二日。気温摂氏▲1.9/11.1度。晴。風強し(最大13m)。

昨年の今日(21日)はWBC準決勝で日本は対墨西哥戦。3-0で負けたかと思つたら不調だつた村上のサヨナラ安打で勝ち。一年後に大谷の祝言に続き一平賭博醜聞など誰も想像してゐなかつただらう。

香港、治安新条例が成立 国安法を補完、さらに統制強化:朝日新聞

一国二制度」崩壊の危機、なんてコメントも目にする。それについて一国二制度なんて「すでに壊滅している」とか「最初からタテマエにすぎなかつた」といふ見方もある。それに対して「一国二制度は今も運作されてゐる」といふ見方もあり。これはそも/\一国二制度は中国のなかに「中国の制度と異なる政治、法律と経済の制度が存続する」ことで確かに「あくまで制度としては」別なもの、である。実際には「政治では中共一党独裁」と「親中派しか残れない香港政府」で何が違ふのか、法体系では大陸法英米法の違ひはあつても最終的な司法判断は全人代常委に委ねられるのだから「二制度ではないぢゃないか!」と思ふかもしれない。だが、あくまで「制度上の制度は同一ではない」よつて二制度は維持されてゐる。中共は香港を英国から返還させるにつき鄧小平は一国両制を提案し我々はそれを信託したが、それは鄧小平への謂はゞ“神託”であつて具体的な担保があつたわけではない(英米などの圧力が担保かといへば圧力ではあるが担保ではないだらう)。「トランプーチンペイ*1」の時代にその神託など今更通じやうはずもない。基本法23条立法が立法会を全会一致で通過。


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香港で今でも存続の許容されてゐるメディアは「事実を事実として報じる」のが精一杯。少なくとも「権力に加担しない」が報道人の矜持か。明報「23条全会一致で通過、土曜日発効」と報じSCMPは「香港立法会戯院はは23条公安条例通過で歴史を造つたやうだ」と “As it happned” としたのがせめてもの良心の呵責と察するところ。

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最近つく/\アタシの命が絶えたアトもトランプ、プーチン習近平が矍鑠と長生きして権力の座に居座る時代が続くのではないかしら、と思ふ。

*1:“TrumPutin/jingPing”つまりTrumpとPutin、それに習近平といふ覇権の時代、