富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

癸卯年十一月十五日

気温摂氏▲0.5/12.4度。満月煌々。いつも立ち寄るパン屋も珈琲店も今日で「どうぞよいお年を」となつた。十二月に入り親しい方に屠蘇散(山田松香木店)を一袋ずつ差し上げ直近では京都三条國島器械で入手の「ワイパー」をグラス拭きにお送りしたら、ワイパーは殊の外大好評。

高橋純子「政治とカネの悪縁 主権者のみなさん、この混沌は好機です」朝日新聞

今次の裏金疑惑、何が一番問題なのだろう。世間で言われているように政治不信を広げたこと? 私はそうは思わない。そんな雑な問題設定からは「自浄能力を示せ」「信頼回復に努めよ」なんてカビの生えた空疎な結論しか出てこない。しかも宛先は岸田政権だったり自民党だったり。ププッ。ご冗談でしょう。
政治が誰のため何のためにあるかを忘れ組織ぐるみでせっせと裏金づくり。官房長官や大臣という公人中の公人が法を犯した疑いをかけられても「お答えは差し控えさせて頂く」と口をそろえる。主権者をナメきった「こんな人たち」(©安倍晋三元首相)はいまさらどうしようもない。問題はそれが露見してもなお「信頼回復」程度のことしか言えない、この国の主としての自信も誇りも失った「私たち主権者の弱さ」である。
悪循環の拡大再生産を断ち切るため自民党政権に対し声を大に私は言う。
「とにかくいったん、そこをどいて。」
「安倍一強」で政治を構想する力が衰え対症療法的な発想しか出てこなくなっている本邦のどん詰まり感はすごい。
どんな政治を望むのか。どんな社会に生きたいか。実現可能性は脇に置き、まずは口にしてみること。いまここにないものを思い願うことから、新しい政治は始まるのだから。この混沌は間違いなく好機。主権者のみなさん、ファイト!

仰る通りなのだがアンチ自民で勢いつくのが維新だとしたら更に怖い。一気に一度、アンチ自民の投票を共産党に集中してみるのも面白いかもしれない(今後も共産党を支持するか、は別として)。

元祖あんみつ、甘い思い出130年 「銀座若松」30日閉店:朝日新聞

幼い頃から親しんで半世紀以上。閉店はそりゃ寂しいが、もう数年前から「供されるもの」が寂しかつたので閉店は今更致し方ないと思ふ。

あんみつに豆九粒の店しまひ

朝日の記事に掲載のあんみつ(左)と若松HP上のもの(右)1,000円