富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

癸卯年十一月十四日

気温摂氏▲1.4/12.7度。晴。おでんを煮て熱燗があれば冬も愉しい。冬の冴えた夜空に白光の月が美しい。

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30年前の平成天皇訪中について外務省文書が開示されたことで朝日新聞は連日その内幕報道が賑やか。国交回復に比べると、それ程騒ぐことではない気もするのだけれど(個人的には天皇皇后が中国訪問をいかに政治的なものと理解してパフォーマンスを成功させたか、は面白いと思ふ)。

どちらが出向く?駆け引き 92年天皇訪中、中国共産党トップとの会談:朝日新聞

読みづらい記事。見出しはわかりやすいが小見出しと本文の序が悪文。

(見出し)92年天皇訪中、中国共産党トップとの会談 どちらが出向く?駆け引き 
(デジタル記事にはないが紙面にある小見出し陛下の宿泊先が「筋ではとの議論を引き起こす可能性」
(リード)史上初の天皇訪中で1992年10月下旬に天皇陛下(今の上皇さま)が北京を訪れるにあたり、中国共産党トップ、江沢民総書記と迎賓館のどの場所で会談するかをめぐり両政府間の駆け引きがあったことが、20日に外務省が公開した外交記録からわかった。
(本文の序)天皇訪中に関する9月24日時点の日程案では、陛下は宿泊先の迎賓館「釣魚台国賓館」で10月24日夜に江氏と会談後、江氏主催の晩餐会に出席。この会談が陛下の泊まる場所でなく晩餐会の場所でとされたことが日本側で問題になった。

北京の中南海にある釣魚台国賓館は広大な敷地内にいくつもの楼閣が点在することがわかららないと記事に書かれてゐることが想像できないだらう。ほんの少しデスクが記事に手を入れゝば読みやすくなるのだが、そのスキルが朝日新聞でも失せてゐる。多少手を入れてみる。

(見出し)92年天皇訪中、中国共産党トップとの会談 どちらが出向く?駆け引き 
小見出し「陛下の宿泊先で、が筋では」と日本国内で反発引き起こす可能性
(リード)史上初の天皇訪中で1992年10月下旬に天皇陛下(今の上皇さま)が北京を訪れるにあたり、中国共産党トップ=江沢民総書記と、迎賓館のどの場所でどう会談するか、どちらが出向くかをめぐり両政府間の駆け引きがあったことが、20日に外務省が公開した外交記録からわかった。
(本文の序)天皇訪中に関する9月24日時点の日程案では、10月24日夜に陛下は迎賓館「釣魚台国賓館」内の宿泊先(17号楼)で江氏と会談後、18号楼芳菲苑に移り江氏主催の晩餐会に出席となっていた。それが中国側から「会談も晩餐会の場所で」とされたことが日本側で問題になった。

この記事で天皇が中国で敬はれる扱ひでないと「わが国の狂信的グループが騒ぐ」って……自民党右派か。