癸卯年十一月初二。気温摂氏2.0/13.7度。曇。
繁華街のかつてO写真館のスタヂオだつた瀟洒な建物はもう何十年も廃墟になつてゐる。朽ちかけた、いやもう朽ちた建物の中からも棕櫚の木が屋根よりずつと高くまで育つてゐる。その外壁からきれいなガラス窓にかけ蔦紅葉が美しくて惚れ/\見入つてしまつた。
赤青鉛筆が好きだ。三菱鉛筆の朱藍鉛筆。昔は朱藍の比率が7:3のものが好きだつたが加齢からか硬筆よりも色鉛筆の軟らかさがメモ書きで楽になり藍色の減り具合が高まり最近は比率5:5を重宝してゐる。チビてきたら鉛筆削りも機械式から小さなケース型のにするとかなり短くなつても削ることができる。無印のも(こちら)貝印の刃物で良いのだけれど十数年前に台北を旅行中に鉛筆を削りたくてマチナカの昭和風情の文房具屋で買ひ求めたものを愛用。今日あらためてしげ/\とそれを見たらトンボ鉛筆の日本製だつた。
普段愛用してゐるのは米国ボストン社製造のこれで30年以上前に香港西武のLOFTで入手のもの。何も手入れもしてゐないのだがきちんと鉛筆を削り続けてくれてゐる。
そこでカール事務器製の鉛筆削りにまだ出番がない。