癸卯年九月十三日。気温摂氏10.2/23.1度。晴。昨晩、家人を成田空港で引き揚げてから香港のことをいろ/\聞く。家人も香港でかなりの時間と労力使つたのは銀行口座の諸手続き。香港ドルはUS$とペッグ制*1で保全されてはゐるものゝ中共🇨🇳の経済体制不安もあり人民元での資産は一切ないところで投資型のものはUS$で運用すべきなのは中学生でもわかること。HK$で定期預金の金利を見て目を疑ふ。低額でも年利4.4%とかで、それ相応にまとまつた金額だと銀行は平然と5%<を提示(日本円の金利はほぼ0に等しい)。
家人が香港で街中を歩いてゐて昔いつも買ひ物してゐた店々に立ち寄ると「好耐冇見你!」とどこでも歓待されたさう。香料の問屋は疫禍で飲食店への商売が壊滅的で店を閉じるか何うかの瀬戸際を過ごし、どの商売も不況が続く。西環の裏通りにある英国パブに寄ればネパール人の女将が金融系とかの客が多かつたのだが「みんなシンガポールに行ってしまって」と嘆かれたさう。市街の市場もすつかりきれいになり八百屋など歩道に出張って商品並べてゐたのも昔のこと。
トラムが市場の中を抜けることで「香港らしい」光景であつた北角は春秧街の八百屋もかつてはこんな感じだったのが(2009年)今はこんな感じ。
西湾河で家人がいつも根菜を買つてゐた八百屋もこんな感じ。
香港の商店といへば店に普通に猫がゐて犬が寝そべってゐても誰も驚かないが家人は「歩道美化」の次は店内での犬猫飼育も規制されるのでは?と訝しがる。
香港でアタシはそれなりに郵趣で記念切手を集めてゐたが2020年に年間で発行される記念切手を事前払ひで注文しておいて家人が日本に戻つた10月末以降の切手を受け取れておらず。香港の友人に受け取り代理を請ふたが他人だと無理もあり今回、家人が親族なら、とこのミッション敢行。受け取り局に指定してゐた太古城の郵局で職員に事情説明すると切手はすでに総局に戻つてゐて(少なくとも金券なので処分はされてゐない)それを戻すには1週間かゝるが「どうにか今日にでも総局で受け取れるやうにしてあげるわ!」で掛け合つてくれたさう。かういふところが香港の良さ。好事家には堪らないでせう李小龍生誕80年の記念切手。
幻となつた2020年時点での東京五輪の記念切手も。図柄は香港が得意とする卓球、ヨット、自転車と水泳なのも納得。実際にはフェンシングで金メダル。
(東京五輪)フェンシング個人で香港選手初の金メダル、沸く市民 中国国歌に反発も:朝日新聞
Kさんが蘋果日報の最終号購入しておいてくれた。2021年6月24日。香港記者協會の52周年特刊も郵便住所に届いてゐた。
Dettolの消毒液は香港ではSARSのときに定着。日本では小売りはない?かメルカリとかでそれなりの値段で取引きされてゐる。
家人がマカオに行きMacau SoulのHご夫妻からポートワインをいたゞいた。お茶は常飲で堯陽茶行の鉄観音茶。
李克強中国前首相(68)死去 3月に退任で心臓発作:朝日新聞
あまりにも突然。胡耀邦総書記の死は天安門事件にまで発展したが経済開放派だつた李克強の死はそこまで政治的にはならないものゝ習近平体制下では象徴的な出来事に。
中共中央 全国人大常委会 国务院 全国政协讣告李克强同志逝世|人民日報
中共要人の死では人民日報が赤色の題字を黒にすることが多く首相経験者でも李鵬であるとかさうだつたはず。それが今回は赤色のまゝとは。