癸卯年八月廿一日。気温摂氏15.9/22.3度。曇。
小中学校で同級だつたМ君の家は水府鳥見町の古い商家でお祖母さんも老舗の料亭の出。家を片づけてゐたら出てきたさう当時の鳥見町の料亭の古い手拭ひを見せてくれた。これがいつたい何時くらゐのものなのか。手拭ひの繊維だとか染料を科学的に分析でもすればわかるのかもしれないが電話番号も興味深い。まだ電話は交換手呼び出しで水府の市内は４桁。これがいつ「市内局番」がついたのか。ネットで気軽に調べようとしたが水戸の具体的な記録見つからず。市立中央図書館の資料室に出向いて司書に用件を尋ねる。さすが専門職で用件から「これに出てゐると良いのですが」と、さっと２冊を探してくれた。
茨城電気通信部（当時の電電公社電気通信研究所の地方組織）編「茨城の電信電話」年表（1971年）
NTT茨城支社編「茨城県の電話100万台突破記念誌」（1989年）
前者を見ていくと昭和36年12月に水戸の市内局番に2局と3局を設定。それまで既存の4桁の番号を2局として新たに3局が生まれた。これでも最大9999戸の新設しか出来ず電話契約の急増で昭和42年3月に市内局番が2数字に。そこで従前の2局が21局に、3局が23局となつてゆく。昭和30年代からの電話通信事業の発展は凄まじく東京との（交換手解さぬ）直通通話開始だとか年表読んでゐて実に面白い。この資料によつてＭ君の手拭ひは少なくとも昭和36年以前のものと判るところ。図書館の司書子は「どういったことで電話の市内番号を調べられてゐるのですか？」と尋ねられる。思想信条の自由、個人情報保護といつた制限はあるが司書子がこれを尋ねたのは（かりに個人的関心があつても）あくまで図書館が利用者のどのような要求に何を提供できたかをきちんと確認するリファレンスのノウハウがあるから。勿論この請求をしたアタシが誰かだなんて一切記録は残らない。それが国会図書館で膨大なデータ化されてゐる。
かういふ特定の問合せがあつたときは何を探せば良いのか、のノウハウの集積。ネットで容易に情報が入る時代にあつて古典的な図書館での情報収集なのだが、それでも図書館がかうしたデータベースで情報をシェアしてゐることがまことに頼もしい。
さうした情報の集積こと人類の歴史そのものだと思ふのだが情報は怖くもある。もはや我々が冷静に掌握できないレベルで社会の情報化が進み、それは「進歩と調和」どころか「退化と対立」へと向かつてゐる。
弊社記者会見に関する一部報道について | ジャニーズ事務所（20231005）
会見を委託したコンサルティング会社に、このこと*1をきちんと伝え、謝罪してほしいとお願いしましたが、外資なので本国の許可が必要で調整に時間がかかると言われてしまいました。弊社は誰か特定の人を当てないで欲しいなどと言うような失礼なお願いは決してしておりません。
だがFTIは本日のうちに謝罪。さすが初期対応の迅速さは危機管理コンサルのプロ（嗤）。
NGリスト作成してゐたことはむしろ驚かぬ。NGリストを見られてしまつた……それがリスク回避のプロであるはずのFTIのレベル低さ、お粗末さ。呆れるばかり。信頼おけるはずの法律事務所通じてFTI雇った「はずの」ジャニーズ事務所はダメ。プロ名乗るド素人の守銭奴たる法律事務所やコンサルに膨大な費用を毟り取られ適当に弄ばれ裏目／＼に出る惨憺たる結果でダメの連鎖（涙）。そのレヴェルの輩しか、このギョーカイに存在しないのだが、それもわからない無知無恥の極み。南無阿弥。
全てが茶番。
会見の運営を受託したFTIコンサルティングの担当者は5日、リストを作成したと認め「拙いものを作ってしまい本当に申し訳ない」と謝罪した。ジャニーズ事務所は「作成に関与していない」としているが、FTIの担当者は会見の進め方について同事務所と調整していたことを明らかにした。（読売新聞）
もうジャニーズ事務所もコンサルに裏切られては立つ術もない。だがこんな茶番はジャニーズ醜聞だけではなく岸田政治もさうだし米軍基地の辺野古移転もさう。全てが茶番。
三界ノ狂人ハ狂セルコトヲ知ラズ 四生ノ盲者ハ盲ナルコトヲ譲ラズ 生マレ生マレ生マレ生マレテ生ノ始メニ暗ク死ニ死ニ死ニテ死ノ終ハリに冥シ 弘法大師
