富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

山本太郎の来襲……ぢゃなくて来水

癸卯年七月廿三日。気温摂氏22.1/29.8度。昨晩から最低気温が25度前後より数度下がつたことで夜に寝てゐても寝汗もかゝず朝まで寝てゐられる。今日も日中の気温が30度下回つただけで涼しいと感じるとは身体の温度感覚も何うにかしてゐる。

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水府の市街で南町4の鉢の木の前を通りかゝると新栗の蒸し羊羹の発売が明日からと張り紙あり。本日は木曜で定休日。かつて水戸の大通りの商店街は定休日を木曜日基準としてゐたが今でも木曜休を続けてゐる店は本当に少なくなつた。この栗蒸し羊羹が出ると水府では初秋なのだ。

数日前にこのポスターを見て家人もメロリンQ山本太郎に親しみあり今晩この「おしゃべり会」に行つてみようかといふことに。市民会館の4階とあるのは中ホールで482席なのだが開始前は50人ほどの入場者だつたが1/3くらゐは埋まつたので120〜130人ほどの集客。高校生も少なからず小学生も親と一緒に来たのかと思つたら子どもだけで政治的少年の姿も数名。「おしゃべり会」とあるのは来場者からの質問に山本太郎が答へるといふ形式で始まつたが熱の入つた太郎節で途中で「時間に限りがあるので」と、この機会に質問したい人と挙手させたらまだ17人ゐたので質問は10秒と限定して(それでもジャーナリストの日野行介氏だけは優遇されてゐたが)山本太郎が答へるが午後7時からのスタートで時間はかなりオーバーして東京から来てゐたスタッフが途中、常磐線の上りの列車の都合で、と先に場を辞すほどで午後9時40分まで160分間の休憩なし(午後10時が会場の完全撤収なのださう)。壇上で山本太郎の傍らでスクリーンに映し出される映像や資料を的確に選択して映し出すスタッフの仕事が優秀だと思つたら山本太郎の優秀なる秘書なのださう。憲法改正よりも先に憲法の13条*1や15条*2憲法遵守で実現することの方が先だと山本太郎。そりゃさうだ。「健康で文化的な最低限度の生活」といふのはひもじくも飢ゑを凌ぐやうな生活の最低保証ではなく「健康で文化的な」栄養も摂つてスポーツや芸術など好きなよかの活動もできる生活を国は保障しないといけないのであつて子どもの給食すら費用を賄へぬ状況では憲法が謳ふ水準にも達してゐないこと。憲法違反。憲法違反の行政を支配する政権が何うして憲法改正を宣へるのか、と。御意。山本太郎自民党は資本家のために政治を動かしてゐて資本家が自分たちの利益のため自民党を使ふといふ。それも事実だが実際にその自民党に投票して自民党政権を維持してゐるのは資本家層など少数で市井の民草であることについてもつと着目すべきでは。憲法の13条にあるやうな尊重もされず15条の満ち足りた生活もできないでゐるはずの民草が自民党を支援してゐるのだから。

*1:すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

*2:すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。