富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

中元。于蘭盆会。

癸卯年七月十五日。中元。于蘭盆会。気温摂氏24.1/32.8度。

朝のラジオ(森本哲郎スタンバイ)でジャニー喜多川醜聞につき日刊スポーツが最も詳しく記事をまとめてゐるといふので一読。

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性嗜好異常だといふ。性嗜好に正常も異常もないと思ふところだが問題は、その行為がパラフィリア的に「非定型的で強烈な性的衝動や行動が反復される」こと。そこに更に「ユーがスターになれる」といふ飴を見せつけることで自分の性嗜好を満足させるといふ仕組みのあることで数百人の少年たちを弄ぶ結果に。

ジャニー喜多川氏の性嗜好異常「パラフィリア症」と呼ばれる疾患で治療が必要だった(東洋経済)

この記事(東洋経済)はそのパラフィリア的観点から問題をよく分析してゐる。どうであれ「同意のない、あるいは同意できない相手を対象とする性行為のほとんどは性犯罪を構成する」その一言に尽きるだらう。それでもこの記事の後半、パラフィリア症として「治療」すれば良かつたのかは疑問。性癖が治療で治るものなのか(宗教的倫理の方が良ささうだが協会での少年性被害など、そちらはそちらでまた同じパラフィリアに陥つてゐる)。そもそもかうした人が少年アイドル専門の芸能プロダクションを運営したり、学校の教員や予備校講師とかスポーツ少年団のコーチとかになることは「もはや必然的に」さうした少年への性的加害の可能性が高まる。小鹿が遊ぶ草原に肉食の猛獣が放たれたら小鹿を襲わないはずもない。また元々はさうした嗜好がなくても少年たちに接する機会の多い環境においてさうした嗜好が醸成される場合もある。かうした行為が世の中からなくなることはないかもしれない。だが少なくともジャニーズ事務所の問題は顕在化してゐたわけで、それでもそれを「芸能界といふ特殊な世界でのこと」と問題視しなかつた社会にこそ深刻な問題があるでせう。社会といふものに好奇心と無関心といふ、これもまたパラフィリア的な傾向があるのかもしれない。

ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長(57)が退任へ「人前に出られるような状態ではない」60年続いたファミリービジネスの終焉(文春オンライン)

少年に対する性的嗜好が強烈ですべて餌食にしてしまふ叔父、それでも少年アイドルタレント養成でビジネスとして成立することを見越して「弟はあれはビョーキだから」で済ませた母のもとで育つた現社長にしてみれば叔父と母の代償を一人で背負うことなどできるはずもない。

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なんでもない菊の花。キッチンにでも置かうか、とそのまま花瓶に入れたら粗野すぎ。花のまわりの草を毟り少し高さを工夫してみた。

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今晩こそ中元でお盆の満月。水府からもきれいな満月が見えたが画像(上)は大洗に住む友人が撮つて送つてくれた大洗の神磯の鳥居と月。

美濃部美津子さん(志ん生師匠長女)死去:都新聞

志ん生師匠の長女で弟が馬生(先代)と志ん朝。こんな人たちに囲まれて生活してゐたら、どれだけ可笑しいか、苦しいか。美濃部美津子さん逝去。99歳の大往生。馬生が54歳、志ん朝が63歳で亡くなつてゐる。

左から馬生、美津子、志ん生志ん朝