富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

処理水放出開始

癸卯年七月初九。気温摂氏26.6/35.5度。晴。酷暑続きで何とも身体の疲労が著しい。寝るときも冷房のない寝室では窓を開けて寝ても夜中の室温が30度で堪えがたくリビングの冷房の通る和室に寝場所を移してゐたが冷房を28.5度設定でも身体が冷えてしまつてダルさが積もる。昨日から寝室に戻つたら相変はらず30度なのだけれど朝方などほんの少しだけ涼しく感じもする。身体が疲れてゐるからか今日は喉の痛みがあり少し咳も出たので用心して葛根湯から散蘇飲を服して早寝(早寝はいつものことだが)。

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処理水放出。処理水の濃度が科学的に安全と認められてゐる、とかさういふ問題ではない。もしかすると本当に安全な程度の濃度なのかもしれない。基本的に存在する不安は福島の核禍発生からの日本政府と東電の対応に対する不信であつて「何かをごまかしてゐる」といふ猜疑。だから今回の処理水の問題でも疑はれる。「風評被害」といふ言葉だつて本当に「風評」なのかが問はれない。風評とは「根拠のない噂や憶測」で「東北から千葉にかけての水産物はあぶない」が根拠のない噂や憶測であることが前提。だがそれも本当に可能性は0なのか。もし0でなければ物言ひを「風評被害」と言ひ切ることも正確ではない。むしろ「風評被害」といふ言葉が定着することで事実も風評と収斂される変換が定着してゐるかもしれない。

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