癸卯年六月十二日。気温摂氏25.0/36.3度。晴。水戸の観測史上4番目の暑さなのだけれど先々週の37度超にならないだけまだマシかと思ふくらゐアタマも狂しくなつてゐる。
本日は水府で千波湖の花火大会。水戸の夏祭り(黄門まつり)の一環だが以前は8月第1週末の本祭の土曜夜に開催されてゐたのだがいつからかしら分離されて7月末の土曜番になつてゐる。もう暫く前だが香港から丁度この時期に帰省したことがあつたが、その時は集中豪雨で花火大会が急きょ中止となつたこともあつた。
明日が土用の丑の日ださうで今晩は母と家人で鰻の蒲焼をいたゞく。水戸は鰻の名店が多いが今晩は大工町の〈久保亭〉からテイクアウト。アタシは松の木通りのこの老舗のは初めて。母も随分と暫くぶりだとか。まだ先考が元気だつたころのこと。
本日は東都では隅田川の花火大会。じつは水府のこの花火は明治期に地元の有力な商人らが発案して野村為重といふ人を上京させ花火製造の修行ののち水府に花火を持ち帰られたものださう(畏友J君に教へられた)。その野村が今でも千波湖の花火を取り仕切つて今日に至る(野村花火工業)。千波湖での花火は111回目とか会場アナウンス聞こえてきた。
千波湖の南岸が打ち上げエリアで北岸の湖畔は最高5万円の有料観覧席。タダ見は遠くからといふ商業主義。熱帯夜にかなりの人手。
こちらはマンションの高層階バルコニーから眺望よく風もあつて煙が流れてくれた。この花火打上げの火の粉で近隣の住宅地では犬や猫が怯え自動車のボンネットなど火薬で焼け焦げで賠償なんて話も聞く。風向きにもよるが火の粉を被りたくないかといふとさにあらず「もっとこっちに来い」で買ひ替へ時期の年季の入つた車だと賠償額+積み増しでベンツに乗り換へたといふ知己もゐる。