富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

エゴイスト

癸卯年正月廿一日。気温摂氏1.8/11.5度。晴。建国記念日。今日は土曜日だし国民のどれだけが紀元節を理解して祝賀してゐるのかしら。

2020年の春に日本に戻りコロナ待機明けで最初に購入した自転車はかなり慎重に乗つてゐて駐輪は半ば屋内で雨風に当たらず雨の日も乗らずメンテもしつかりしてゐて丈夫なもの。それがブリヂストン自転車よりハガキが届き何かと思へばリコールの由(こちら)。リムに問題あり前後車輪のリム交換。指定の自転車店より連絡あり自転車預けて作業。リム交換で新車のやう。

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生まれて初めて山田うどん食堂に飰す。埼玉を中心にした飲食チェーンで武田砂鉄さんがラヂオでやたら山田うどん食堂愛語るので機会あればと思つてゐたが_ひたちなか_(馬渡)の高顔商業地に山田うどん食堂あり家人と映画見る序でに寄ることができた。砂鉄情報でうどんの他にかき揚げ天丼と「パンチ」と呼ばれる豚モツ煮込み*1を食べてみなければいけない。セットにしたが量多すぎた。次回からはうどんもかき揚げ丼も「小」で良い。

東宝映画館(ひたちなか)で映画〈エゴイスト〉を見る。一昨年他界の高山真原作で監督は松永大司鈴木亮平が雑誌編集者で成功するステレオタイプのゲイの青年を好演。パーソナルトレーナーとして彼が出会ふ相方の青年役を宮沢氷魚。天真爛漫な夜の仕事はウリ専といふのもわかりやすい。だが実は……。氷魚君の母親役が阿川佐和子阿川佐和子なのに大好きな高級ワインも飲めぬ暮らしぶり。スマホの機種(最新のiPhone14Proとブランド未詳の型落ち)の違ひ。珈琲もブラックかミルクとミルクと砂糖か。仕事も「現場」といへば同じだがファッション雑誌のgravureの撮影立ち会ひか建物解体か食器洗ひか。恋人同士なのに、この格差がズキっと来る。その格差を埋めてくれるのが母(阿川)なのだが。それにしても鈴木亮平が「いかにも」上手すぎる。

このエゴイスティックな気遣ひの押し売り感、我ながら「ある/\」な迂生。オバサン的っちゃオバサン的なのだけれど。

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*1:昭和50年代だかにモツ煮込み商品化の際「パンチの効いたネーミング」社内公募で応募がイマイチで「パンチ」そのまゝネーミングしたのださう。