壬寅年十一月十九日。快晴。気温摂氏2.2/12.2度。快晴。落陽の時分、その光が円筒のやうに西空に明るく照らしてゐた。千波湖畔。
昨日のことだが競馬。普段ならG1のレースで単勝1点買ひするだけなのだが昨日はG1で阪神でジュベナイルフィリーズと香港国際競争4レースあり。香港に日本馬は過去最高の13頭が参戦。
先ずは香港ヴァース。芝2400mでかつては欧州馬の天下だつたがグローリーヴェイス(モレイラ)が2019年と2022年の2勝で日本馬の質の高さを誇り本日も期待高く(1番人気)3勝目を狙ふが日本馬ならグローリーは絶頂を過ぎウインマリリン(レーン)に期待したい(2番人気)。それでも欧州馬も捨てきれずアイルランド(オブライエン厩舎)ストーンエイジ(ムーア)に単勝(3番人気)と乗り換へたらウインマリリンが優勝。2着にボタニク(仏)が入りグローリーは3着。ストーンエイジは5着。
ジュベナイル(Juvenile)は少年少女で“Filly”は4歳までの牡馬の意。このレースは2歳牝馬の芝1600mで来年の桜花賞につながる。リバティアイランド(川田)が1番人気だが2歳馬のレースで何がきてもおかしくない。17枠は不利だがウンブライル(横山武)3番人気に託す。笠間の日動美術館から水戸へと戻る自動車の中で中継を聞く。リバティアイランドが後尾から見事な追ひ上げで最後堂々たる優勝。2着に13番人気(シンリョクカ)入りフジテレビの中継でこれの単複としてゐた井崎先生さすが。
香港スプリント(芝1200m)は香港馬の独壇場で日本馬は2012年と13年連覇のロードカナロア、2020年のダンノスマッシュの3勝のみ。今日も香港馬で1番人気のラッキースワイニーズ◎を選んだら3番人気のウェリントンが優勝。日本馬のメイケイエール2着。◎は6着。
こゝまで三連敗。香港マイルは通算25戦22勝のゴールデンシックスティ(金鐘六十)が「勝たないわけがない」。しかしそれでは面白みがないので2番人気のカリフォルニアスパンクル◎を選ぶ。このレースに日本馬はサリオスとダノンスコーピオンが出てゐたが昨年同レース2着の前者が出場取り消しでダノンスコーピオンが最強の香港馬に勝てるとも思へない。結果◎が抜けきりGSは差し切れずの2着。これでアタシはやつと今日初めての的中🎯。
さて香港カップ。「矢作調教師に勝たせたい」とパンサロッサ(吉田豊)◎としたら香港の4歳馬ロマンチックウォリアが4.5馬身差で堂々の優勝。マクドナルド騎手は鞭を当てもせずゴール前ではモニタを見ながらの余裕。6番人気のダノンザキッドが2着に入つたがジオグラフ、ジャックドール、レイパパレと日本馬は6、7、9着と振るわず◎は10着。
結果4レースで日本馬の優勝はウインマリリンの1勝のみ。毎年、日の丸が揚がり君が代流れてばかりの香港国際では1勝は不調となる。アタシもやつとマイルで1勝で今日はこれでトン/\……のはずが回収率190%ほどで「ん?」と思つたらヴァースでウインマリリンをやめてストーンエイジにしたつもりが馬券購入取り消しを間違へ香港スプリントの選擇(ラッキースワイニーズ)を取り消ししてゐたやうで結果ウインマリリンの馬券も購入してゐたとは。ミスが転じて収益とは情けないやら嬉しいやら。
昨日は茨城県議会選挙もあり。投票率は38.54%と過去最低。自民党の現職しかもヴェテランが落選で自民党苦戦強いられたのは事実。だが自民党でプロパーになる以前のに軍たる保守系無所属がゐて善戦で議席を獲得すれば「よくやった」で自民党所属となるのだから(なんてヤクザな世界なのかしら)結局「保守王国いばらき」は何も変はらない。トピックスといへば〈維新〉が東京のベッドタウンである牛久で茨城県初の議席を得て、つくばではつくば市議会議員4期の北米出身のビジネスコンサルタントが茨城で初めてのガイジン県議となり地域政党(つくば市民ネットワーク)も1議席獲得。日立では4議席に「国民」が2議席でさすが旧社会党時代から土地柄労組の強さを見せる。
水戸選挙区では現職の5人(自民2、公明、立憲と共産)が議席守り保守系新人の元市議が自民3議席の空席を得て岡田広(前参議院議員)系の新人(秘書)が次点で落選。維新も水戸ではさすがに票集まらず。水戸の6議席は7期目を目指した自民現職が共産よりも少ない最小得票でぎりぎりの当選。トップの自民現職から、この6議席目までの票差は3580票。24.1万人の有権者数で投票率は38.3%で92千人が投票し6議席での得票数の差は次と平均でわずか716票に過ぎない。ところで立憲現職の推薦に「新社」つまり新社会党あり。社民党ですら風前の灯のなか新社会党が「まだあつたのか?」とすら驚いたが、さすが新社会党結成のリーダー格であつた矢田部理先生の地元としての水戸だけのことはある。