富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

盂蘭盆会

陰暦七月十五日。盂蘭盆会。今年は陽暦と陰暦がほゞ1ヶ月ズレてゐるので日本の新暦から1ヶ月遅れといふアバウトな旧盆がほゞ陰暦で盂蘭盆と重なつた。気温摂氏26.8/34.1度。昔はお盆で夜になると田舎に行けばどの家も玄関や縁側の廊下も開け放たれ蝋燭やお盆の明かりが煌々として真っ暗な中にそんな家々が点在する中を歩いて廻つたものであつた。


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お盆に合はせ小学から高校まで一緒だつたT君が帰省してゐて晩に来宅。昔を物語り。

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香港で2019年8月11日の反政府抗議活動で尖沙咀の警察署取り囲んだ彼らのなかで一人の少女が片目損傷あり。この記事は、その少女がこの事故を訴へる場合の期限で3年が過ぎて刑事事件としての立件や公的費用で弁護士をつけるといつた支援も受けられなくなるといふ。少女は事件のあと公の場に一切姿を見せず訴訟もせずすでに香港を離れたまゝ。このときこの日記でもいくつか記述あり。

并开始出现恐怖主义的苗头 - 富柏村日剩

警察は報道のビデオや写真等しか状況材料が出来てをらず、これが警察の砲弾による損傷なのかも未確定、被害者本人の回復を待ち聞き取り等も必要とする。この女子の立つてゐた場所と尖沙咀警察署との位置関係から銃撃があつたとするとおかしい、映像記録で空白の時間帯があるとか。
大公報は記事で具体的に、この事故は黒蟻の中の過失によるもので警察に責任転嫁、さらにその鋼鉄弾を撃つた中文大学の学生の名前まで明かしてゐる。これが実は抗議者側が警察に放つたスリングショット(所謂、パチンコ)に当たつてゐたとすると「戦局」に重大な影響あり。

本当にこの811あたりから反修例風暴は本来の反修例から抗議派の武装勢力と警察の攻防となり抗議派もいつたい誰が指揮をしてゐるのかもわからずアタシはプロの策士が運動を混乱の方向に誘導してゐたのではないか?と今でも疑ふが、いずれにせよこの少女の眼球破損の事故は運動がおかしな方向に向かふ起点の象徴のやうになつてしまつた。運動で「五大訴求,缺一不可」の時に民主派の大物までが(その多くが刑務所に収監されたまゝだが)よく右目を隠すゼスチャーをしてゐたが原因不明の失明なのに……。まさに運動の「失明」だつたのである。

湾仔の大榮華酒樓も閉業