小暑。気温摂氏21.9/27.9度。曇りのち晴。風も心地よく天は高く雲は夏の雲ではない。まるで９月頃のやう。
ピーター＝バラカンさんが日本酒では「乾坤一」が好きだと言つてゐた。宮城は村田の大沼酒造の特別純米辛口（こちら）で確かに美味いが今晩は桜鯛を広東風に蒸しあげてもらつてゐたので、あまり風味のある酒はよろしすぎてよろしくない。かういふ酒は本当にキュウリの漬物くらゐで飲むのが一番美味いだらう。ピーター＝バラカンさんといへば日曜日のラジオ番組に届いた視聴者からのメッセージで何某「キングス」とあったのに対して、これは「キングズ」とコメントしてゐた。この清音か濁音かは曖昧になりがちだが単語が有気音の場合は "s" も有気音の濁音で、単語が無気音の場合は "s" は濁らない。さういはれても日本人には有気音と無気音の違いが六ツかしい。
「キングズ」なのか「キングス」なのか、それが問題だ | Manchester Calling
こちら☝は、よくまとめてあるし面白い。阪神タイガースと楽天のイーグルスは本来「タイガーズ」と「イーグルズ」とすべきだ、と。だが後者の場合、英国の70年代のバンド（ってもう半世紀前とは！）が「イーグルス」なので「イーグルズ」に違和感もあらう。日本のプロ野球の球団で "s" が濁らないのは巨人軍のジャイアンツと福岡ソフトバンクホークスのホークスの２つ。
来る10日の参院選。自民党が改選議席55を62まで上乗せの予測。「国民の所得を30年も引き上げない政党」が圧倒的に支持され続けるのだから日本は大したもの。他の国ならデモや抗議活動で政府はもたない。晋三が何の根拠もなく「1億総活躍」を宣言してから７年、今の日本は「1億総生活苦社会」である©きつこ（以下、同）。全国民から広く浅く徴収した消費税で大企業の法人税を減税する。これぞ自民党政権による「大衆は国家の奴隷」政策の末路。それに怒らず「仕方ない」で隷従する国民に責があるのだが。
香港で毎年この季節は夏の〈書展〉が楽しみ。毎年、話題の本や著者のトークショーなど目白押しで1990年の開催から年々規模拡大で2019年まで７日間で100万人入場といふほどの一大イベントに。香港市民の6、7人に1人が参観とは。それが古呂奈があり国安法で香港の政治改革や中共暴露本など禁書である。出版社は自主規制で慎重に。一昨年の書展に合はせ出版された、狼に狙はれる羊村の絵本は国安法裁判の審査が続いてゐる。
