富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

陰暦二月十一日

陰暦二月十一日。気温5.4/18.4度。薄曇。

昨日、ユニクロでチノパン購入したのだがウエストのサイズばかり見てゐたら帰宅して履いてみたら丈が長い。ユニクロでいつも丈はいくつかサイズがあるが同じ胴回りで棚には整理されて短い順に上から並んでゐるから、いつも一番上の一番短いのを手に取る習慣。それが確かにこのチノパンは丈は長めのだけで必要に応じて丈の直しが必要なことはセルフ会計のマシンも尋ねてきたのに無視してしまつた。帰宅して履いてみたら丈長すぎで昨晩のうちにユニクロに丈詰めをするのに出直したが、店舗に在庫なしで取り寄せのもう一本も丈詰めが必要で、それが届いたら二本一緒に受け取ることに。今日早速注文のものが届いたが客が商品を一旦受領してからぢゃないと直しはできないといふので三度ユニクロに出向き、それを手順通りにしてもらふ。ユニクロほどの大手も丈の長さ毎に商品のラインナップを揃へたり余り売れない商品は店頭在庫抱へないとかかなりのコスト削減が必要なのだらう。

令和4年初春歌舞伎公演『通し狂言 南総里見八犬伝』

NHKの録画でこれを見る。

(劇評)村上湛「圧倒的な座組、自信と自負を」朝日新聞

「封建体制を支えた儒教徳目を賛美する外枠の中に疑似的な人畜通婚の宿業を蔵す二重底の主題を秘める」八犬傳で「馬琴のしたたかな作意をどう脚色するかで舞台化の成否はさまざま」と湛君。冒頭でビジュアルと音響で解説(玉太郎)つけてはみたがを付けたが湛君が「たとえば」といふのは今回、浜路役で好演の梅枝に伏姫兼ねさせ序幕「富山庵室」短く付けて物語を補ひ霊犬八房との最期を見せ、大詰(八犬士勢揃ひ)の背景に再び両者をせり上げらせては?と。なるほど、これこそ歌舞伎の現代のアップデートの面白さだつただらう。