陰暦正月廿四日。気温摂氏▲3.4/9.1度。晴。金澤で氷点下になつたくらゐで「今日はとても冷えた」といふが北関東の寒さに慣れてゐるとけして凍える程ではなかつた。昼間に3度くらゐまでしか気温が上がらないことこそ寒いと思つたが雪があると空っ風よりはマシに思へた。
ロシアによるウクライナ侵攻始まる。飛行機のフライトもウクライナ上空を回避してゐる。
正月のあとフリージアが枯れずに残つてゐて久々にお花やに寄つてキッチンにカーネーションを据ゑた。お茶うけに金澤は森八の練り切り。老舗の上生にしては画像処理で色を盛つたやうに見えるが鬱々として気病みするほど暗い北陸の冬は、それに対するこんな極彩色がお国ぶりでは?と久ヶ原T君。彼から見せられたひな祭りにはこんな色彩が。
派手で少し野暮つたいやうな色彩の金花糖が暗い床の間に据ゑられて。そんな宵節句の明るさを想像させられた。
疲弊する香港社会で市役所のできることいへば「派糖」で市民1人あたりHK$1万(15万円相当)の消費券配布ださう。防疫にHK$675億(1兆円相当)を支出。尊子の漫画(明報)は井戸に落ちた市民に消費券を配つて見せるが梯子は外されてゐて出てくることができない。