富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

干諾道西115號

陰暦十二月初九。気温摂氏3.1/6.8度。雨(13㎜)。家人と一昨日に引き続き大洗、那珂湊方面へ。大洗の酒舗おそのえ商店一昨日I夫妻をお連れした折りに日本酒を選んで帳場のあたりは焼酎が並び(日本酒は奥で冷蔵貯蔵になつてゐる)「ウチでは最近、小鶴しか飲まない」と口にしたら小正酒造の「蔵の師魂」ばかりか、限定発売で極めて品薄の「市助」それは小正の明治期の初代の名前をとつた焼酎が残り2本ださうで、それを買ひ求めに来た次第。改修中の海門橋を渡り那珂湊へ。那珂湊おさかな市場。


f:id:fookpaktsuen:20220111223600j:image

f:id:fookpaktsuen:20220111223558j:image

茨城は大津港、日立、那珂湊と大洗が四大漁港で漁獲量は北海道について茨城が全国2位(といつても北海道は断トツで茨城の2.5倍)で全国シェアの10%近いのださう。マイワシは全国の20%以上が茨城産でサバも長崎か茨城(いずれも全国シェアの7%)。那珂川河口の南側が大洗で河口の海門橋を北に渡ると那珂湊。こちらの漁港の方が大洗より賑やか。おさかな市場も広い。あれもこれもと魚介類を買つて、そのへんに積んである発泡スチロール箱に入れて勝手に氷も入れて車に積んで……4時間100円の県営駐車場には関東各地のナンバーばかりか福島のいわきなんて漁港もあると思ふのだけど。適当に寿司屋といふか海鮮屋に入つてお昼を食べて帰宅。


f:id:fookpaktsuen:20220111223721j:image

f:id:fookpaktsuen:20220111223724j:image

生のハマグリは1山2,300円が1,500円に。25cm大のアジは2パック8匹で700円に。明日の水曜日がおさかな市場が休みなんだかで生ものはお昼ころもう店じまい前で叩き売りのやう。


f:id:fookpaktsuen:20220111223628j:image

f:id:fookpaktsuen:20220111223631j:image

水戸に戻る途中でカーナヴィで勝田台地に「武田氏屋敷跡」とあつて寄つてみる。源義家の弟・義光が常陸国に落ち着き長男が佐竹氏に、三男が武田氏に。その武田氏が甲斐に移り甲斐武田になるのだから。この地にある武家屋敷は昔はなかつたと思つたら当時の資料に基づき最近建築されたものださう。本日は振替休館日で見学できず。那珂川河岸段丘から、この台地に上がる勾配に常磐線の線路が走り橋梁となつてゐて常磐線が単線であつた頃の古いレンガ造りの部分と複線化での石造りの橋げたが鉄道遺産である。通りかかつたときに丁度、特急が走り抜けた(YouTube)。


f:id:fookpaktsuen:20220111223749j:image

f:id:fookpaktsuen:20220111223746j:image

f:id:fookpaktsuen:20220111223751j:image

水戸と那珂湊を結ぶ那珂川沿ひの県道38号線?は信号も少なく抜け道で好きなのだけど、その旧勝田市の枝川?で畑の向かう向かふに「だんご直売ぺ」といふ看板があつて最初は何か見間違へかと思つたが「直売だっぺ」でもなく「直売ぺ」。今日やつと其処に寄つてみた。敷地入口の門には森永だつたかの牛乳精製関連だかの工場のやうなプレートが嵌めてあるが「特売」とあつて団子やが此処らしい。入つてみたらやはり団子や。那珂川の堤防傍で不便な場所だが自動車で客が来てゐる。一見の客だつたのにお店の人が親切で「初めてですか?」と尋ねられいろ/\話してくるから家人がつい尋ねてみたら、やはり正式名称が「だんご直売ぺ」なのだといふ。最初「だんご直売だっぺ」にしたかつたけど「串刺しの2本のだんご」を看板にするのに

  だんご
 直売だっぺ
では絵面が悪いので強引に
 だんご
 直売ぺ
にしてしまつたんださう。ヨモギのだんごに小豆が実に美味いのであつた。

f:id:fookpaktsuen:20220111223507j:image

香港の異常に精緻な感染ルート分析と発表で「百人宴」それが百人どころか214人!にまで確認できたのださう、の参加者がその日、干諾道西115號(Connought Rd West 115號)にも寄つたと市役所当局から発表があつたが、その干諾道西115號が実際に存在しないといふことが明らかになり市役所は「私人場所」と曖昧な説明で住所の訂正もせず。おかしな話……だが干諾道西のこのあたり「西営盤」は泣く子も黙る中共🇨🇳の中联办のある場所で、これもおそらく女どもが中联办関連の場所に寄つたのではないか、それなので敏感なことがらで詳細が発表できないのではないか?と誰もが猜することになるのだが。→これについてはさすがに存在しない住所では何か誤魔化しやうもなく干諾道西115號は155號の間違ひと発表あり。その155號は中联办の建物の並びで、やはり中联办関連の物業のやう。こんなときに蘋果日報でもあれば鬼の首をとつたやうに詳細を取材して報道するのだが今ではもう、こんな敏感なことに立ち入るメディアもない。

f:id:fookpaktsuen:20220111223518j:image