陰暦十一月十二日。気温摂氏▲0.5/14.2度。晴。東京中野の股旅堂より注文の古書届く。
日本国有鉄道編集・発行『旅の手帖』 昭和37
安藤鶴夫『わたしの東京』特装限定本、著者署名入
『好色変生男子 今様和談色』孔版書体謄写復刻版
村上知行『北京 名称と風俗』昭和9
股旅堂ご亭主むかしながらに年2回、4千もの書誌を集めた古書目録発行され郵送いたゞくが性風俗や世相など好事家にとつては垂涎の書籍ばかりで今回も購入4冊に絞るはかなり呻吟。どなただつたか昔の誰かの日記読む趣味の方ゐて地方の若者が綴った2年に渡る知的遍歴、その日記を見つけたのが股旅堂の目録だつたさう。この若者はそれから上京して戦時中は何うしたことか。そこで股旅堂から目録を送つてもらつたのが今年の夏。そのとき入手は
高倉正三『蘇州日記』昭和18 弘文堂書房
でこれは今ゆっくりと読んでゐるところ。
本当に「敵」は大切。米国もソ連もお互い悪敵を必要として、そこで共存共栄の冷戦が保たれていた。日本では戦後の55年体制での自民党と社会党。なんて素晴らしい平和な関係なのかしら。敵がゐない時代は晋三一強のやうに本当にひどい状況となる。中共は外では覇権のために米国は敵で(米国も米国覇権を邪魔する中国は敵でソ連は経済力がなかつたからまだマシだつた)内ではウイグル族同様に香港市民は敵が多く社会の安定を図るためには暴徒による社会不安煽る必要あり週末の立法会選挙も暴徒がその選挙実施を妨害してゐるといふ演出が必要。この状況はまさに、この夏の書展で発禁となつた絵本『羊村守衛者』(左下)で羊(善良なる市民)に怖い狼があれこれ恐怖を吹聴してまわるシーンそのもの。この絵本の発行者たちは絵本ぢたいは表現の自由で罪状にしづらいが、この絵本を発行したことが反政府的な政府転覆を企図したものとして逮捕され有罪となる。明報の尊子の漫画(右下)は「選挙に出向かず寝てゐる市民」で、これは今の選挙低調を揶揄してゐるだけならぎりぎり風刺だが「棄権を呼びかけたもの」となると国安法に抵触となるだらう。もはやぎりぎり。このまゝいけば旧正月までの風前の灯か。
地獄だった、から…「こども庁」唱えた女性「家庭」の2文字に失望:朝日新聞https://t.co/nU4yTF3jG4
— 富柏村 (@fookpaktsuen) 2021年12月16日
伝統的家族観を重視する保守派への配慮ならあまりの横暴。こども庁という名前が家庭と分けて子どもという個人を尊重する大人や社会からのメッセージだと思っていた。子どもと保護者は別々の人格。