陰暦十一月十一日。気温摂氏▲1.3/6.8度。 水府ではこの冬初めての氷点下。朝は晴れてゐたが午後から雨。横浜では初雪だつたさうだが水府はかすかな霙の空。天気予報で「真冬なみ」といふが12月中旬でもまだ真冬ではないから「真冬なみ」なのか。
ずつとIHとカセットコンロのガスでも使へる「すき焼き」の鍋がほしかつたところ買ひ物に慎重な家人が時間をかけてアルキューブ パエリア鍋なるものを選び、これなら確かにすき焼きもできるので、これをアマゾンに注文して今日届くので牛肉も買つて今晩は寒さ厳しいなか熱燗ですき焼きとウキウキ。
ところが家人が届いた鍋に一か所、大きな傷があるのを見つける。料理に支障があるわけではないが新品を購入して傷は気になるし経年劣化に影響がないとも言ひ切れず。アマゾンのカスタマーサービスに電話。応対する親切なスタッフから返品か交換かと尋ねられ後者を選ぶが「じつは今晩使はうと思つたので残念で」と口にしたら「もしよろしければ今日はそれをお使ひください」とのこと。その上で今日のうちに代替品を送り明日には届くやうにする、その上で不良品を着払ひで返送ください、と。ありがたい。その配慮に甘んじて今晩は無事、すき焼きとなつたが、この傷ものの鍋は再販もなく処分されるわけでまことに不憫。せめてリサイクルで鉄として再利用されることを祈るばかり。酒は地元茨城で〈一人娘〉の辛口純米の残りと〈久慈の山〉を少しいたゞく。
南京大虐殺の真相を知ることは大切。日本軍の暴挙は当然として、それに至つた状況まで含めて。それが日本軍の暴挙を学ぶばかりで平和教育といはれても心に残るの無節操な愛党愛国感だけだらう。香港については、中央政府と中共そして内地に対する距離感、不満に対して日本は好感度が高く親日的であるため反日教育は重要なところか。
南京大虐殺の死者哀悼が愛国愛党にきちんとつながるから。その1213の南京大虐殺については追悼を高らかに叫ぶことはできても六四の天安門事件については語ることは何も許されない。
昨年の六四で非合法で開催された追悼集会の主催者ら８人に実刑判決。これで一連の「非合法」活動での有罪は26人に及ぶところ結審となつたのは被告らが判決を受け入れ刑に服す選択をしたゆゑ。判決を不服として上訴したところで三権分立もない一党独裁下の司法で判決が覆されるわけもなく求刑が長くても２年といふ刑期であるのなら、さつさと服役してしまふしかないといふ現実。彼らが刑期を終へたところで体制はすでに活動の予知など香港に残してゐないのだから「懲らしめ」で社会が安定すれば、それで良い。「港人會記住支聯」つまり「香港市民は支聯会の存在と行動をずっと忘れることなないだらう」。中共支配の一国両制でまるで香港に咲いた徒花のやうになつてしまふのか。
