富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

民主主義サミット

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米国が民主主義サミットなんてものを開催するから中共が不愉快で、そのプロパガンダ的反論がけたゝましい。中国のいふ、米国の覇権主義で民主主義的な政府としての選択が恣意的であるといふのもわからないではない。実際にフィリピンであるとかパキスタンのやうな重大な人権侵害も明らか独裁的な強権支配の国も招かれてゐる。だがウソでも政権交代が可能であるだけでもマシなのだが。
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中共にしてみればチベットウイグルといふ西戎の未開地はおいといて香港はまるで自由と民主が失はれたやうにいはれることが癪に障るわけで、だから香港では一国両制で真っ当な民主社会が維持できてゐるとワケのわからない主張となる。

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尊子の漫画☝(明報)は香港が「記者収監国際賽」に香港が晴れて参加で香港の初参加を中国やベトナムミャンマー選手団が歓迎の図。こんな報道の自由もない香港で民主とは呆れてものもいへない。

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その香港では「公務員学院」なるもの開設で香港市役所の将来に対して意欲的な小役人相手にリンテイはじめ命を中共に売つた高官らが「中共香港の公務員たるもの」で「共産党について認識を深める」とは。かうした事業に参加しないだけで「民主派寄り」とレッテルを貼られる。そんな民主派を排除する香港が民主制を維持できてゐるといふのだから。19日の立法会選挙では公務員は市民の模範となるべく投票をリンテイが呼びかける始末。もう茶番もこゝまでくると滑稽なかぎり。何うすれば〈体制〉がこゝまで劣化するのか?と驚くばかりだが、こんなダメだとわかつてゐたら香港の民主化要求であるとかすべきではなかつたのかもしれない。それにしても本当にクリス=パッテン総督の憂ひの通りで香港の体制を毀すのは中共高官でもなく香港のワケのわからない奴隷根性の「彼ら」なのであつた。


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水戸駅前(北口)の大銀杏は今が見ごろ。今では国道50号(緑の矢印方面)が「銀杏坂」と呼ばれてゐるが昔はそこはお堀で旧市役所に上がる坂(赤の矢印)が銀杏坂。この銀杏は昭和20年に水戸大空襲で黒焦げになつたが戦争のあと芽が出てこゝまで大きくなつた戦後の水戸の象徴なのだ。