五輪で香港代表の金牌は1996年(アトランタ大会)での李麗珊(セーリング)以来2人目。1996年は香港返還を翌年に控へ将来が何うなるか香港人に不安もあるなかでの快挙。それが今回はこの国安法社会でやはり人々に不安が募るなかでの快挙。大型商場でのパブリックビューイングでは「香港加油!」「We are Hong Kong」といふシュプレヒコールが轟いてもさすがにこれを警察が国安法で制圧することはない。
大公報は中国隊のイマイチな成果に気分高揚がない。その大公報(7面)には香港のバプティスト大学が国安教育を必須科目にといふ記事。大学側は大学生が逆権運動など政治化を防ぐといふが国安教育のほうがよほど政治化なのだが。他の大学も学生自治会の粛清など多かれ少なかれ政治運動の大学からの抹消。
水戸市内で水戸駅ビル、内原の岡田屋(Aeon)モールに続く3店舗目の無印良品が吉沢工業団地跡に開業。かなりの大規模店舗。こゝにはユニクロやCAINZなどあつてこゝだけで生活商品が全て揃つてしまふ。これぢゃ地元の商店街など、あつたものぢゃない。
2度目のワクチン接種済ます。大規模接種会場に着いてから5分ほどで注射で10分休憩で計15分ほどで済んでしまつた。個人的にはワクチン接種どころか、この新型ウヰルスにかなり疑問もあるがこの接種がないと海外渡航もまゝならない。早速この証明書申請をしてみると水戸市役所のHPからフォームはエクセル形式だけで反マイクロソフトのアタシにはファイルは形式が崩れるし、どこか別の市町村でPDF形式もあるだらうと見てみたら何と市町村によつてフォームの様式が異なる。つまり各市町村でこのフォームを作成することから多数の職員が時間を浪費してゐるわけで何といふロス。こんなことをしてゐるから肝心のワクチン接種もまゝならない。その上、発行はするが海外の証明書受け入れについては白紙……。
一方、他国が発行しているワクチン証明書を持参した入国者について、日本政府は隔離免除などの措置は取っていない。
都市は小さな芽が長い歴史に育まれ固有の樹形となる。ローマ時代のシテ島が巴里に。ロンドンもシチーから。都市は城壁によつて周囲の蛮族から守られてゐる。それが日本近世の封建都市は突如、何もない土地に築城がされ城下町が形成される。城は強固な守りで武家屋敷がそれを囲み商業地、周辺へと守りは緩くなる。当初の「城下」を除けば都市計画もない。江戸とて街道筋を除けば細道が高低差のある谷や丘を縫ふやう。そこに〈近代〉が押し寄せる。藤森先生は銀座煉瓦街、防火、市区改正と官庁集中といふ4点から明治のこの都市計画を精緻に説く。この東京の近代都市化は(この著作の後の時代になるが)大震災後に後藤新平でも決着を付けれれず前の大戦で焼土と化して戦後の復興を待つことになつたのだが果たしてそれで東京は近代都市になつたのか。巻末に興味深い明治期の東京都市計画化の地図が掲載あり。その中でも、この(▼)地価高低線地図は面白い。